「花見に縁のある駅を桜で埋めつくす」好評の交通広告、全国展開へ そのねらいとは?

「駅を桜で埋め尽くす」という交通広告が高評価を受け、今年、全国へ展開されます。どんなねらいで生まれ、なにが評価されたのでしょうか。駅や鉄道車両が持っているメディアとしてのポテンシャルは高いといいます。

全国10エリアで展開

 お花見シーズンを迎え、吉祥寺駅(東京都武蔵野市)や上野駅(東京都台東区)、京阪京橋駅(大阪市都島区)、地下鉄東山線名古屋駅(名古屋市中村区)、西鉄福岡(天神)駅(福岡市中央区)といった全国各地のターミナル駅や商業施設で、2017年3月18日(土)より順次、壁面や柱、天井、床などを桜で埋め尽くすラッピング広告が実施されます。

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JR吉祥寺駅で2017年3月20日から展開されている桜色のラッピング広告(画像:メトロ アド エージェンシー)。

 アサヒビールが「アサヒスーパードライ」の発売30周年企画として行うものですが、元々は2015年3月に、東京メトロ銀座線の上野駅で行われたのが始まり。JAA広告賞「消費者が選んだ広告コンクール」で屋外・交通広告部門の最高賞を受賞するなど高い評価を受けた広告手法で、お花見の時期に合わせた「場と機会の創出」を目指し、より多くの人々に桜の開花到来を伝えるとともに、春ならではの「飲用の場」である「お花見」を楽しんでもらう雰囲気づくりのため今回、全国に展開するそうです。

 近年、消費者は日々、多種多様な情報へ触れ、「情報に慣れきっている」といわれます。そうしたなか、いかに付加価値のある情報を消費者へ伝えていくかが、企業の情報発信担当者には求められているそうで、この交通広告を手がけるアサヒビール マーケティング本部の花田真志さんは、「付加価値のある情報を、お客さまに自然な形でお届けできるかどうかは、『情緒性』『人の共感』『社会性』『季節性』『地域性』『インパクト』の担保が重要なポイントになる」と話します。

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1件のコメント

  1. 法的規制で済ますコラムの浅はかさ。そのあたり抜きには説得力無くただのPRに過ぎないはずだが。