「上越線沿線」を商品に JR東日本の「鉄道会社」らしい地域活性化とは 別路線へ展開も?

JR東日本高崎支社が“沿線”を商品化。「上越線ビール」「上越線ピクルス」「お土産用 ベGパスタ」などを発売しました。ただ、ねらいは「ものをつくること」ではないそうです。この取り組み、今後、他路線に広がるかもしれません。

「上越線ビール」「上越線ピクルス」…

 群馬県と新潟県を結ぶJR東日本の上越線。その“沿線”が商品化されました。

 2017年3月、上越線を走るSLを表現したという「上越線ビール」、上越線沿線の老舗製麺所による「お土産用 ベGパスタ」、上越線沿線の野菜を用いた「上越線ピクルス」の期間限定桜色バージョンが登場。地域の素材と加工技術を、JR東日本グループがプロデュースして商品化、販売する「のもの1-2-3プロジェクト」の一環で生まれたものです。

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上越線を走るD51形498号機。JR東日本の高崎支社には、この「デゴイチ」とC61形20号機、あわせて2両の蒸気機関車がある(2009年11月、恵 知仁撮影)。

 ただこれについてJR東日本高崎支社の担当者は、目的は「ものづくり」ではないといいます。高い発信力と販路を持つJR東日本が地域の素材や技術を発掘し、地域のブランド化、活性化につなげたうえ、鉄道やホテルなどを活用。人の動きをつくり出して、相乗効果で沿線が潤っていくことが目的で、「ものづくり」はその「ツール」とのこと。こうした取り組みにより「群馬の旅」に付加価値をつけたい、沿線の活性化にJR東日本グループが役立てればと話します。

 また、先述の商品は上越線沿線に関係するものですが、今後はほかの路線にも広げ、その沿線地域にある魅力を発掘していきたいと考えているそうです。

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2件のコメント

  1. JR東は首都圏や新潟地区には投資を力を入れる割には東北地区は野放しなんだな。
    NEXCO東とやっている事は同じ。

  2. 東の新幹線がすっかり充実したことで民鉄各社と同じような事を超広域でやり始めてますな
    東北北海道方面の観光列車も堅調のようだし