中国軍がオランダ艦の通過を「不法侵入」と猛抗議! 警告する動画を公式公開 国際的な係争続く海域

中国人民解放軍の公式Xである「China Military Bugle」は2026年5月29日、オランダ海軍のフリゲートが南沙諸島に不法侵入したと抗議し、その際の動画を公開しました。

オランダ側は正当性をアピール

 中国人民解放軍の公式Xアカウント「China Military Bugle」は2026年5月29日、オランダ海軍のフリゲート「デ・ロイテル」が南沙諸島に不法侵入したと抗議し、その際の動画を公開しました。

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デ・ゼーヴェン・プロヴィンシェン級フリゲート「デ・ロイテル」(画像:オランダ海軍)

 人民解放軍南部戦区は声明で、「デ・ロイテル」が「艦載ヘリコプターを繰り返し発進させ」、中国の「領空を侵犯した」と主張。「口頭警告や、警告のための電子妨害を含む必要な措置を講じ、南部戦区に所属する海軍および空軍部隊が、法令に基づいて同艦を排除した」と公式Xで発表しています。

 南沙諸島周辺海域では、中国が領有権を主張し、実効支配を行っています。2016年には、国連海洋法条約に基づくオランダ・ハーグの仲裁裁判所が、南シナ海における中国の海洋進出をめぐり、中国が主権を主張する独自の境界線「九段線」について、「法的根拠はない」と裁定しました。しかし、中国はこの決定を受け入れていません。

 今回についても、人民解放軍の報道官は「オランダ側の行動は、中国の領土主権ならびに海上・航空安全を深刻に侵害するものであり、国際法および国際関係の基本規範に違反し、南シナ海の平和と安定を損なう行為だ」と、オランダ側を強く批判しています。

 一方、オランダ側は、この航行について「国際法に従った行動」であると説明。外交、安全保障、経済上の理由から、「航行の自由」を推進するため南シナ海を航行していたとしています。

 なお、「デ・ロイテル」は、今夏に開催予定の環太平洋合同演習「リムパック2026」に参加するため、アジアを訪れています。

【画像】「デ・ロイテル」訓練の様子

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