「だって歩行者が渡るのか渡らないのか分からないじゃん」とか言う人に「自覚を」――事故減へ2県警が異例の“合同”啓発プロジェクトとは

歩行中の死亡事故を減らすため、埼玉県警と神奈川県警が異例の連携です。共同で“38”の数字に意味を込めたプロジェクトを展開します。

元祖は埼玉県警 プロ運転手から始まり、電動キックボード、自転車にも

「KEEP38プロジェクト」は、埼玉県でも展開されています。神奈川県警が配布するステッカーの裏面には《埼玉県警と合同で広げていくことにしました》と書かれています。

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イベントに出動した神奈川県警の白バイ。右下に注目(中島みなみ撮影)

 このプロジェクトを最初に手掛けたのは埼玉県警でした。2020年10月、白ナンバーの事業者や、緑ナンバーの旅客・物流関係の事業者を対象にスタートし、そのプロジェクトを知った神奈川県警も趣旨を支持しました。両県警による珍しい“協調介入”が実現したのは、2025年10月のことです。

 埼玉県警が考案した特徴あるステッカーには、いちばん下に「Road Traffic Low SAITAMA」と書かれています。この部分を事業所名や標語に入れかえることができました。また、ステッカーの色も、例えば会社のシンボルカラーに変えることも可能で、オリジナルステッカーとして安全運転の意識を盛り上げることも考えられました。神奈川県警のステッカーは当然ですが「Road Traffic Low KANAGAWA」になっています。

 埼玉県では2025年の1年間に県内で発生した横断歩道を横断する歩行者の死亡事故が、過去10年間で最多21件に及び、新しい取り組みも始まっています。

 トラックやバスを想定したステッカーのサイズを縮小し、バイクや電動キックボードなどの特定小型原付、自転車にも、KEEP38宣言に参加してもらおう、という試みです。県内各地で開催される安全運転の講習会などに出張して、横断歩道の歩行者優先を「KEEP38プロジェクト」で、あらゆる車種の運転者に訴えていく予定です。

 横断歩道で徐行したり、一時停止したりする運転者の習慣が、横断歩道を横断中の歩行者との事故を回避します。

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Writer:

1963年生まれ。愛知県出身。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者を経て独立。行政からみた規制や交通問題を中心に執筆。著書に『実録 衝撃DVD!交通事故の瞬間―生死をわける“一瞬”』など。

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