「嘘だろ…」進水後わずか1300mで沈没! “究極の出オチ最強軍艦” その数奇な運命とは

17世紀の大型軍艦ヴァ―サ号は圧倒的なその姿に加え、初航海でわずかな距離を進んだだけで沈没した特異かつ短い生涯もあり人目をひきます。さらには、驚きに留まらないことも教えてくれます。

「ヴァーサ号」その後どうなった?

 ヴァ―サ号は海戦で華々しい活躍はなく、わずかな距離を航海しただけだったため、沈没後はスウェーデン人の強く記憶に残ることはありませんでした。ただ、“目の前”の海底に眠る大型船を引き揚げたいと考える者が現れてもおかしくなかったということでしょう。実際にスウェーデン人の海洋技術者が1954年から1956年にかけて探した末に見つけました。引き揚げ作業は1957年に始まり、1961年4月に巨大な船体は333年ぶりに陽の光と空気を浴びたのです。

 ヴァ―サ号をすっぽり収めた博物館が完成したのは1990年。大型の船体は圧巻ながら、それをすっぽり収めた博物館にも驚きます。その一方、長い間、海底で酸素に触れていなかった引き揚げ物の保存はいずれも徹底した脱塩処理が必要で、紫外線や乾燥も避けねばならず、保存は温度も湿度も常に空調設備で一定にし続けなければなりません。ヴァ―サ号も引き揚げられた後にそれらの処理は行われ、1990年にオープンした博物館でも続けられています。

 ヴァ―サ号に限らず水中での遺跡の保存を巡っては、多額の費用を掛け続けてまで実施するほどのことなのか、といった否定的な意見も見られます。その一方、引き揚げて調査を行ったからこそ船内の遺物から当時の生活様式が把握できた、実際に船体を研究できたからこそ当時の造船技術も明らかになった、という声もあるでしょう。

 とりわけヴァ―サ号については、いわゆる「失敗の教訓」を目の前で学ぶこともできると言う声もあります。双方の声は文化財の保存へ貴重な意見であり、沈没船などの水中遺跡は扱いの難しさがあるとも教えてくれます。ヴァ―サ号はそれらを示してもいるのです。

【写真】「究極の出オチ船」ヴァーサ号の姿を様々な角度から見る

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日本各地の名産や景勝に興味があり、気ままに目的地を決めて2泊3日程度の 小旅行を楽しんでいる。

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