教習車、なぜ「アクセラ」ばかり? 背後にあるマツダの狙いとは

教習車として拡販、その狙いとは

――やはりシェアは高いですね。普通の「アクセラ」とどう違うのでしょうか?

 教官用モニター、教官用シートリフター(座面の高さ調整装置。運転席には標準装備)のほか、エンジンが異なっていたりストップランプをLED化していたりと、教習車向けの仕様です。

――教習車としてのセールスポイントはどのあたりでしょうか?

「アクセラ」はスタイリッシュ・セダンとして、そのデザインで好評をいただいています。また、AT車のエンジンは1.6L、4速AT(通常の「アクセラ」は6速AT)を採用し、キックダウンをわかりやすく教習できる仕様です。

――いつごろから、どのような経緯で教習車として拡販することになったのでしょうか?

 当社では「ルーチェ」(編注:かつてのマツダにおける高級セダンの代表車種。1995(平成7)年に販売終了)の時代から教習車をラインナップしており、2004(平成16)年以降は「Zoom-Zoom」で格好の良い「アクセラ」をベースに拡販しています。

――通常の「アクセラ」の売り上げ拡大に貢献していますか?

 具体的な関連性を示す数値はありませんが、初めて運転するクルマが「アクセラ」であったことで、免許取得後にクルマを選ぶ際、マツダブランドをご検討いただくことも増えたのではないかと考えています。

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2014年6月には「アクセラ」教習車が累計生産台数1万台を突破した(画像:マツダ)。

※ ※ ※

 多くの人にとって初めて乗るクルマである教習車を、マツダブランド全体の入口にする、そのような役割が「アクセラ」の教習車にはあるようです。

【了】

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コメント

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9件のコメント

  1. 今や、MT車の設定が少ない時代。この先、運転免許は、どうなって行くのだろう。究極は、自動運転限定免許か?ああ怖•••

  2. 止まる事さえ出来れば、最悪のケースを回避出来る場合が多い事から、自動運転限定免許ですと、止まり方だけの教習になりそうですね。

  3. 教習車 カペラだったわ。

  4. 最初にマツダ車乗ってたらトヨタに乗り換えても違和感ないけど、最初にトヨタ車乗っててマツダ車に乗り換えると違和感ありそうだから良いのかも。

  5. カタログ請求したところ、次のような回答がありました。

    「誠に申し訳ございませんが、アクセラ教習車につきましては
    お客様にお送りできるカタログをご用意しておりません。
    折角お問合せをいただきながら、ご期待に沿う回答となりませんで
    したこと悪しからずご了承くださいませ。
    今後とも、マツダとマツダ車をよろしくお願い申し上げます。」

    残念です。

    ちなみに、トヨタさん、ホンダさんは親切に送ってくれました。

  6. 昔、「10台買うと1台タダ」とかいう都市伝説がありまして
    それでマツダの教習車増えたのだと思ってました。
    タクシーも増えましたから・・・。

  7. マツダ車はごく一部の教習所で導入されていにすぎず、各メーカー教習車仕様の車両をラインナップしている!
    ホンダはグレイス、トヨタはプリウス、スバルはインプレッサ…
    ホイールベースの短さからするとホンダグレイスは取り回しが良く教習車に向いている。
    当該記事はマツダの広報なのか⁈

  8. 私が教習所に通った頃は、どこもクラウンかセドリックでした。当時はその2車が5ナンバー枠で最大サイズだったから、車両感覚を身に着けるのに適していたのでしょう。

  9. 旧い話ですが43年前にいすゞのフローリアンで教習しましたよ!!