線路や駅の耐震補強対策、計画どおり8割が完了 JR東日本

JR東日本が進めてきた鉄道設備の耐震補強工事が、2017年3月末時点で当初の計画どおり8割完了。今後も、最新の知見などに基づき耐震補強が進められます。

新幹線の高架橋柱は99%で対策が完了

 JR東日本は2017年4月4日(火)、同社が進めている鉄道設備の耐震補強対策について、今年3月末時点で、当初の計画どおりである8割が完了したと発表しました。

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高架橋柱や橋脚の耐震補強例(画像:JR東日本)。

 2011(平成23)年の東日本大震災を踏まえ、JR東日本の路線では2012年度から5年間にわたり、高架橋柱、橋脚、駅舎、盛土などの耐震補強工事が実施されてきました。

 特に新幹線の高架橋柱は、全体計画数である約8640本のうち、99%にあたる約8630本で鋼板巻き立てなどの補強が完了しています。残りも今年6月末に完了する予定です。在来線の高架橋柱も84%の約6600本で対策が完了しています。

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駅舎や駅の天井における耐震補強例(画像:JR東日本)。

 新幹線と在来線の駅舎は、計画している約85棟中、59%の約50棟が耐震補強済みです。震災以前に対策が済んでいた駅舎とあわせると約210棟にのぼります。

 JR東日本によると、2017年度以降は残り2割の工事を進めるとともに、最新の首都直下地震の想定震度や活断層の知見に基づき、対策エリアの拡大や追加対策に取り組んでいくとしています。

【了】

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