最先端の「第6世代爆撃機」異例の“ちゃんと飛ぶ”と“戦えるか”を同時進行でテスト どのような目的が?
アメリカ空軍は2026年6月11日、運用試験パイロットがB-21「レイダー」を操縦したと発表しました。
開発試験と運用試験を同時に実施?
アメリカ空軍は2026年6月11日、運用試験パイロットがB-21「レイダー」を操縦したと発表しました。
B-21は、アメリカ空軍が導入を進める最新鋭のステルス戦略爆撃機で、将来的にはB-1およびB-2の後継機となる予定です。
通常、開発段階にある航空機は開発試験パイロットが操縦します。しかし今回は、開発試験パイロットが同乗する形で、運用試験を担当するパイロットが操縦桿を握りました。
一般的に、アメリカ空軍の試験プログラムでは、運用試験パイロットが試験に加わることは、開発試験(DT)から運用試験(OT)への移行を意味します。開発試験では「機体が設計どおりに飛行できるか」を確認し、運用試験では「実戦で有効に運用できるか」を評価します。
しかしB-21では、開発試験と運用試験を統合した体制へ早期に移行することで、「飛行可能な航空機」であることの確認と、「実戦投入可能な航空機」であることの確認との間にあった従来の隔たりを解消しようとしています。
この手法は機体の実戦配備までの期間短縮につながるとされ、関係者によれば、現代の航空機試験の歴史においても極めて異例の取り組みだといいます。
アメリカ空軍で重要兵器システム担当ポートフォリオマネージャーを務めるデール・ホワイト大将は、今回の取り組みについて「緊急性」の重要性を強調しています。欧州、インド太平洋地域、中東などで安全保障環境が大きく変化するなか、B-21は配備を急ぐべき兵器システムの一つと位置付けられているためです。
ホワイト大将は飛行開始に先立ち、「私は無謀に『もっと速くやれ』とは言わない。むしろ『我々に何ができるのか。どうすれば障害を取り除けるのか』と問いかけたい。その道を切り開くためには、文化そのものを変革する必要がある」と語っています。
なお、同機は爆撃機のB-2やF-35「ライトニングII」戦闘機などの第5世代機を超える先進性を持つ機体と位置付けられており、「第6世代爆撃機」と呼ばれる場合もあります。





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