昭和のクルマ旅に必須だった「ラジカセ」過去の遺物になったんじゃ!? 令和で再び脚光を浴びるようになったワケ

かつてクルマ旅の“相棒”として愛された「ラジカセ」。一度は日の当たらない立ち位置となりましたが、近年は意外な形で再評価されています。時代に合わせた最新モデルが持つ強みとは何なのでしょうか。

再評価と復活の流れ

 転機が訪れたのは、MD(ミニディスク)やポータブルMP3プレイヤーが登場した時代です。この時期に差し掛かると自動車文化自体に陰りが見え始め、行楽に赴く手段はマイカーからレンタカーや公共交通機関へと移り始めます。マイカー所有率が下がり始めたのと時を同じくして、CDも段々とその市場を縮小し始めました。

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東芝のラジカセ「AX-KCR80」。Bluetooth接続が可能で高音質なスピーカーを備えた、見た目とは裏腹に実用性ある一台(画像:東芝)。

 この流れの中でラジカセも同様にその影響を受けました。次第に若者の文化から切り離され、ラジカセというカテゴリー自体が過去の遺物として追いやられてしまったのです。このクルマとラジカセの関係性は、このまま消滅するかに思われました。

 しかし昨今、このラジカセが再注目され始めています。海外を中心に日本のレトロカルチャーを愛好する動きが広まっており、それに乗じて「頑丈で音楽も聞けるクールなヴィンテージアイテム」としてラジカセが一定の評価を得ているのです。ですが、理由はそれだけではありません。

 最新のラジカセはUSBメモリやBluetoothといった規格に対応しており、製品によっては従来のラジカセのようにカセットテープやCDも再生可能な機能を備えています。加えて、当時よりも技術力が向上した結果、搭載されているスピーカーの音質は相応に向上。今ではCDが聞けないカーステレオも増えてきた結果、「幅広いメディアに対応した、本格的なオーディオアイテム」としての地位に返り咲いたのです。規模こそ縮小しましたが、現代でもクルマの側にいることのできる「変わらぬ相棒」になりそうです。

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