GPS無しでもピタッと静止! 衛星いらずの「日の丸ドローン」驚きの技術は「国際レースで磨かれました」どういうこと?
2026年7月1日から東京ビッグサイトで開催された「ものづくりワールド」にて、屋内でも手放しで静止飛行できる国産ドローンが展示されました。衛星電波が届かない場所でも安定飛行できるその仕組みとは、どのようなものなのでしょうか。
単独でも空中で静止 高い技術はレースで練磨
2026年7月1日(水)から3日(金)まで、東京都江東区の東京ビッグサイトにて「第38回 ものづくりワールド」が開催されました。「建築DX展+」や「物流DX展」もあわせて開催され、今回はDX(デジタルトランスフォーメーション)の領域においても多くの事業者が出展しました。
なかでも近年、様々な事業者が参入し、関心が高まっているのが「ドローン」でしょう。今回も、会場内においてドローンスポーツ株式会社が、狭小空間点検用ドローン「Rangle Pro」を展示していました。このドローンは、一般的なホビークラスの100g未満の機体よりもはるかに重い680gで、頑丈な構造に仕上がっています。また、業界内では貴重な「国産ドローン」に分類されます。
「Rangle Pro」の最大の特徴は、屋内で手放しでの完全な静止飛行ができる点です。これまで屋外用のドローンは、GNSS(全球測位衛星システム)の技術を使い、衛星経由で現在位置を把握することで静止飛行を実現していました。しかし、屋内ではGNSSの電波が届かず、機体が自分の位置を判定できずに“暴走”してしまう危険性がありました。
この「Rangle Pro」は多数のセンサーを搭載することで、屋内であっても常に自分の現在位置を把握し続けます。その結果、オペレーターが手で掴むことなく、空中で静止することが可能です。これにより、例えば工場の配管といった狭い空間でも、ドローンが進入できる範囲内であれば安定した静止飛行を行えます。これまで飛行が難しかった空間でも、計測や測量といった業務を遂行できるとのことです。
「Rangle Pro」は、アラブ首長国連邦のアブダビで開催されるAIドローンレースにも200台以上が納入されており、ドローンスポーツ社でも競技用のドローンを開発していると語っていました。
この競技は近年、レーサーの操縦技術よりもAIによる機体コントロールの正確さを競う場へと移り変わりつつあるそうです。そのため、まさしく実戦で磨かれた技術に基づく高性能ぶりだといいます。
実際に建築事業者をはじめとして、多くの業界が「高性能かつ多機能で、整備性の良いドローン」を求めるようになっています。ドローンスポーツ社が開発・製造する国産ドローンのポテンシャルが、中国のDJIをはじめとした大手メーカーの牙城を崩せるのか、今後の実績に期待が高まります。





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