愛知県にある「日本一大きな無人駅(かもしれない)」に行ってみた! メチャ賑やかなのに “駅員ゼロ” のワケ
愛知県には日本最大とも言われる無人駅があります。それが名古屋鉄道本線の豊明駅。駅員はいないですが、駅のプラットフォームは3面6線という立派なもの。どんな駅なのか、現地へ行き理由を探りました。
隣接する車両基地には職員が多数!
ただ、豊明駅も最初から無人駅だったわけではありません。かつては駅員が常駐していました。実際、駅の改札口近くにはかつての駅員室と思われる形跡も見つけました。
無人駅になった理由として考えられるのが、隣駅の「前後駅」の存在です。こちらのほうが豊明市の中心駅として最も賑わっています。
参考までに、国土交通省が発表している2024年度の「国土数値情報(駅別乗降客数)」を見ると、豊明市の利用者数が4678人なのに対して、前後駅は1万9257人と4倍以上の大差をつけています。実際、豊明駅の近くで目立つのは、伊勢湾岸自動車道の豊明ICに、工場や卸売市場などです。
名鉄としては、こういった利用実態を鑑みた結果、豊明駅を無人にするという判断を下したのではないでしょうか。
ただ、豊明駅は無人駅とはいえ、設備自体は充実しています。構内にはトイレはもちろん、各ホームに自動販売機が設置されています。改札前にはお菓子などを購入できる自販機も置かれています。ホームには駅員と話すためのインターホンも用意されていました。
また、駅に隣接する形で車両基地(豊明検車支区)があります。ここには最大51両を留置可能であるほか、検査ピットも2線(4両用)あり、列車検査を実施できます。加えて、線路上には鉄道車両用の洗車機もあり、砕石(バラスト)輸送用の貨車(ホッパ車)も複数配置されています。そのため、豊明駅に駅員は常駐していませんが、隣の車両基地ではかなりの数の名鉄職員が働いており、運転士や車掌の休憩なども行われています。
このような施設があるため、一見すると無人駅に思えないというのもあるでしょう。頻繁に列車の入出庫があるほか、各ホームでは常に列車の待避、追い越しがあるため、無人駅とはいえど、鉄道の要衝としての賑やかさを感じる駅でした。
Writer: 鈴木伊玖馬(乗りもの好きライター)
愛知県生まれ。飛行機が好きで航空博物館などを取材するうち、自動車関係の記事や取材も手がけるようになる。ホンダ「シビック Type R」のようなホットハッチが好み。





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