新車導入、車両リニューアル推進 井の頭線明大前駅は折り返し運転可能に 京王

京王電鉄が2017年度における鉄道事業の設備投資計画を発表。新型車両の導入や既存車両のリニューアル、駅の改良などが盛り込まれました。

9月に新型5000系を導入

 京王電鉄は2017年4月28日(金)、今年度における鉄道事業の設備投資計画を発表しました。投資総額は2016年度より110億円多い293億円です。

 新型5000系電車は、まず通常列車として2017年9月に導入。有料座席指定列車としては2018年春から運行が開始される予定です。

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5000系電車のイメージ。10両編成5本の導入が計画されている(画像:京王電鉄)。

 既存車両のリニューアルも継続。2017年度は、京王線の8000系電車3編成(28両)と、井の頭線の1000系電車3編成(15両)を対象に、手すり、つり革の交換や座席端の仕切り板設置などが行われます。

 京王線の7000系電車5編成(50両)と9000系電車8編成(80両)、井の頭線を走る1000系電車3編成(15両)では、ドア上の液晶ディスプレイが2画面化されます。

新線新宿と渋谷でホームドア整備に着手

 井の頭線の下北沢駅(東京都世田谷区)では改良工事が進行中。今年度は小田急線との交差部における橋の架け替えが進められるほか、2018年度のエスカレーターやトイレ整備に向けた準備工事も推進されます。

 ホームドア整備は、2018年度までの使用開始に向け、新線新宿駅と渋谷駅で着手。また並行して、固定柵が京王線の千歳烏山駅(東京都世田谷区)と京王八王子駅(同・八王子市)、井の頭線の明大前駅(同・世田谷区)で整備される予定です。

井の頭線は渡り線を新設

 井の頭線の明大前~永福町間では、上下線をつなぐ渡り線が新設されます。事故などが起きた際、現在は永福町駅で折り返し運転が行われますが、渡り線が新設されると、京王線との乗り換え駅である明大前駅でも折り返し運転ができるようになります。

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明大前~永福町間に折り返し運転設備(渡り線)が新設される(画像:京王電鉄)。

 京王線の笹塚~仙川間約7.2kmでは、事業主体である東京都、世田谷区、渋谷区、杉並区とともに連続立体交差事業を推進。今年度も昨年度と同様、用地取得や設計業務が進められます。

 このほか、新宿駅での案内サイン統一や高尾線における線路脇斜面の防護工事、火山噴火への備えとして除灰カートの導入なども計画されています。

【了】

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コメント

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7件のコメント

  1. 井の頭線は利用者減少、本戦も朝の遅延で南武線や小田急に客を取られ放題の京王は早く高架にしないと更に利用者が取られるのが明白。
    だから在京キー局などに圧力を掛けて自分たちの沿線を美化するしか出来ない。
    京王沿線に住めば自転車通勤以外の手段を失う。

    • NVAさん。
      人間、一番大事なのは言うまでもなく時間なんだよ。
      それに稲城や府中あたりなら京王と南武線が並行しているから、稲城や稲城長沼が同時に最寄駅なら稲城長沼から武蔵小杉駅経由で品川や東京駅に簡単に行く事が出来る。
      府中や府中本町もそうで、中央線や南武線双方が使えるから京王は使いづらい。
      乗り換えの迂回路でなく、間接的競合も忘れてはならない。

    • 悪いけど、南武線も京王線もこの10年以内で両者定期使ってんだけど。言いたいことわかるけど理想と現実ごっちゃにしないでくれませんかね。時間が大切ならば頻発する輸送障害にも視野に入れるべきでは?東京住まいならばね。

  2. 武蔵小杉に迂回してる時間がよりも、京王線の遅延を待ってる方がはやいでしょ

    • ところが京王は最近はささいな事で止まり、復旧も遅い。昼間の人身事故がほぼ終日影響するなんてザラ。

    • ふーん。京王が輸送障害で遅延、定期高い、朝遅いなら輸送障害が比較的少ない南武線武蔵小杉駅経由横須賀線、或いは東急目黒線経由の方が早く行けるではなかろう。
      横須賀線移動が中心だが横須賀線が遅延した場合でも目黒線が振替路線になるのは大きい。
      目黒線の遅延は少ないから。
      京王沿線民は東京と京王のブランドでしかやっていけない能無し。
      京王は小田急や東急に比べて設備がすぎるのも気になるし、井の頭線は不便な割に地価高く、利用者減少対策もしてない。