航空史に残る77歳の革命的飛行機「ダグラスDC-3」、神戸・大阪の空を飛ぶ 21日も飛行

「ダグラス DC-3」という77歳の“革命的飛行機”が「あべのハルカス」や「USJ」「甲子園球場」などを眺めながら、神戸・大阪の空を飛びました。5月21日にも飛行するほか、今後、福島や千葉の空にも姿を見せる予定です。

商用旅客機の草分け 日本海軍でも

 2017年5月20日(土)午前、神戸空港から珍しいプロペラ飛行機が飛び立ちました。1935(昭和10)年に初飛行した「ダグラス DC-3」です。

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神戸空港に飛来したブライトリングのDC-3。巡航速度は250km/h(2017年5月20日、恵 知仁撮影)。

 この「ダグラス DC-3」は航空輸送に革命を起こした飛行機で、航空評論家の中村浩美さんによると、「現在につながる商用旅客機の草分け」で、「名機」と呼ばれているそうです。全世界で1万6000機以上が製造され、日本でも昭和飛行機と中島飛行機により日本海軍「零式輸送機」などとして500機近くが製造されました。

 このたび来日した「ダグラス DC-3」は約150機のみという現存機の1機、スイスの時計メーカーであるブライトリングが維持・保存を支援している機体で、1940(昭和15)年に製造されたもの。それから今年で77年目を迎えることを記念し、今年3月、スイスのジュネーブから「ブライトリング DC-3 ワールドツアー」に旅立ちました。

 日本へはその一環で立ち寄ったもので、5月19日(金)と20日(土)、21日(日)の3日間、神戸と大阪の空に姿を現します。

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「ダグラス DC-3」機内から、眼下に「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」が見えた(2017年5月20日、恵 知仁撮影)。

 最終日の明日21日(日)は、9時50分から10時20分まで、11時20分から11時50分までの2回、飛行が予定されています。およそ1400フィート(約430m)という低空を飛ぶため、地上から見えやすいかもしれません。

 このたび来日した「ダグラス DC-3」は、すでに熊本、岩国(山口県)で周回飛行、地上展示を行っており、今回の神戸・大阪周回飛行はそれに続くもの。今後、5月26日(金)と27日(土)は福島県の中通り・会津上空において周回飛行が、6月3日(土)と4日(日)は「レッドブル・エアレース千葉 2017」のサイドアクト参加が予定されています。

【了】

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