NEXCO中日本とJEXWAY、ベトナムの有料道路事業に参入 現地企業と協定締結、株式取得

2017年6月4日、NEXCO中日本とJEXWAY(日本高速道路インターナショナル)がベトナム企業と協定を締結。現地の有料道路事業に参入します。

日本の高速道路会社として初

 NEXCO中日本とJEXWAY(日本高速道路インターナショナル)は2017年6月5日(月)、日本の高速道路会社として初めて、ベトナムの有料道路事業に参入すると発表しました。

 2社はベトナムの建設業、フェコン社(FECON Corporation)と、その傘下でインフラ部門を担うFCI社(FECON Infrastructure Investment Joint Stock Company)と、戦略的パートナーシップ協定を4日(日)に締結。また、同時に、首都ハノイの有料道路「フーリーバイパス」を運営するFCC社(FCC Infrastructure Investment Joint Stock Company)の、全株式のうち20%をフェコン社から取得しました。

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参入する有料道路「フーリーバイパス」(画像:NEXCO中日本)。

 協定の内容として、日本側は技術移転、各種研修、日系パートナーとの調整などについてベトナム側に協力。ベトナム側はプロジェクトの発掘、ベトナム政府などステークホルダー(利害関係者)との調整、現地情報の提供などについて日本側に協力します。協定は2030年まで有効です。

 今回のベトナムへの有料道路事業参入は、日本政府が推進しているインフラシステム輸出戦略のひとつです。NEXCO中日本は2008(平成20)年、ハノイに駐在員事務所を開設。2015年10月にはFCI社と、有料道路投資事業協同参画に向けた覚書を締結していました。

 今回参入する有料道路は、新設の「フーリーバイパス」23.3km(2車線)と、既存の国道を改良した20.1km(4車線)で、いずれもハノイの南に位置しています。2016年11月に開通。設計速度と規制速度はいずれも80km/h、通行料金は普通車が2万5000ドン(約125円)です。

【了】

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