高知名物「謝る電車」、夏にはもっと謝る? そのワケは
高知市とその近郊を走るとさでん交通の路面電車は、行先に「ごめん」と表示されることがありますが、近年、一部の車両で「申し訳ございません」という本当のお詫び文が掲示されています。何を謝っているのでしょうか。
夏は「申し訳ございません」
高知市とその近郊を走るとさでん交通の路面電車は、行先表示に「ごめん」という文字が表示されることがあります。
これは、路線の東側の終点である後免町(ごめんまち。高知県南国市)行きの電車で、行先を「ごめん」とひらがなで表示しているため。車両によっては「ごめん」と筆文字で書かれた板も付けられ、「ごめん」「ごめん」と二重に謝っているように見えます。
近年はさらに、一部車両で本当にお詫び文が車体に掲示されています。いわく「申し訳ございません この電車は冷房車ではありません」。掲示の背景をとさでん交通に聞きました。
――非冷房車のお詫び文はどの車両に掲示されているのでしょうか?
(1950年代に製造された)200形電車の非冷房車12両で実施しており、通常の営業に使用されるワンマン電車全58両のうち21パーセントに相当します。社員の発案で2015年7月から始めました。掲示期間は年によっても異なりますが、暑さを感じる6月から10月のあいだです。
――掲示までは何か対策をしていたのでしょうか?
特に行っていませんでしたが、「申し訳ございません」掲示と同時期から、200形非冷房車の車内でうちわの配布も始めました。
いつ車両の更新が終わるのか・・・今世紀中には終わらせてほしいわ。