【試乗】ダイハツ「ムーヴ」MC 新搭載「スマアシIII」ほか納得の「基本性能」とは(写真22枚)

厚いトルクのターボモデル、「カスタム RSハイパー」

 これに対してターボを搭載する「カスタム RSハイパー」は、そのグランドツーリング性能が光りました。ターボの過給で得られるトルク感はハッキリと厚みがあり、アクセルをひと踏みした時の転がり速度がまず違います。

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「カスタム RSハイパー」の新意匠メッキフロントグリル&フロントバンパー(2017年8月9日、佐藤正勝撮影)。
「カスタム RSハイパー」の新意匠15インチアルミホイール(2017年8月9日、佐藤正勝撮影)。
「カスタム RSハイパー」のエンジンルーム。水冷直列3気筒12バルブDOHCインタークーラーターボエンジン搭載(2017年8月9日、佐藤正勝撮影)。

 高速巡航域でも少ないアクセル開度で速度を引き出すことができ、ターボエンジンの特性から排気音はさらに静かです。

 またこの「RS」にはターボの走りを支える専用の足回りが組み込まれており、その走りは高速領域での安定性をさらに高めています。

 インテリアのインストルメントパネルに新たに設けられたガーニッシュも見栄え良く、レザー風シートは見た目と座り心地もなかなか。総じてそのリッチな乗り味が、上級車種からの乗り換え組である「ダウンサイザー」たちに支持されている理由だと確認できました。

 ただし、そのリッチな走りを味わえる分だけ、ターボモデルの価格は35万1000円高く、燃費性能はNAモデルよりも若干劣ります。

 つまりターボモデルの「RS」とNAモデルの「X」で、どちらが優れているというよりも、自分の生活に合うモデルを手に入れることが大切だと筆者は感じました。そしてこのような分析ができるのは、どちらのモデルを手に入れても十分納得できる“基本性能の高さ”を新型「ムーヴ」が持っているからだと思います。

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コメント

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1件のコメント

  1. 少し燃費から解放されて、エンジンに飯を食わせて仕事をキッチリさせる発想のほうが逆に実燃費は改善されるのではあるまいか?軽とは呼びにくい車重や、いかにも空気抵抗を受けやすい形、660ccと言う縛りの中では今が限界ではないでしょうか?