平均35km/hの特急!? 山峡を優雅に走るスイス「氷河特急」8時間の旅

マッターホルンをはじめとするアルプスの名峰連なるツェルマットから美しい湖や森が迎えるサン・モリッツまで、約8時間の優雅な鉄道旅。旅人や鉄道ファン憧れの氷河特急は、スイスが誇る雄大な山岳地帯を駆け抜けます。

世界遺産に登録された高い鉄道技術の象徴

 やがて列車は、“スイスのグランドキャニオン”と称されるライン渓谷へ入って行く。約1万年前の氷河期に起こった山崩れでできた造形が美しく、急流下り、リバーラフティングを楽しめる。

 その後、列車は古都クールを通り、中世の街並みを見送りながら走る。その先のトゥージス~サン・モリッツ間は世界文化遺産に登録され、人気が特に高い区間である。ガラス窓一面を埋める山々の迫力に圧倒される。

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高さ65mの石橋、ランドヴァッサー橋(写真協力:マッターホルン・ゴッタルド鉄道)。

 ついに、一番楽しみにしていたランドヴァッサー橋が見えてきた。長さ142m、高さ65mの石橋は、5本の石柱に支えられカーブを描く。20世紀初頭にできたといい、スイスの鉄道技術の高さを目の当たりにした。

 景色に心を奪われたまま過ごした約8時間の旅。時の経つのも忘れ、列車は終点、サン・モリッツ駅に到着。駅の窓口に向かい、乗車記念証明書をもらった。誰に見せるわけではないが、これも大切な思い出の一つである。

※ ※ ※

●旅のインフォメーション

・交通/成田からチューリヒへは、直行便で所要約12時間

・時差/日本より8時間遅れ(サマータイムは7時間遅れ)

・ビザ/観光目的の場合、180日間で90日までの滞在は不要(ほかのシェンゲン加盟国での滞在日数も含む)

・通貨/スイスフラン(CHF) 1CHF=約115円(2017年9月15日現在)

・気候/地方により異なるが、夏は30度を超えることもある。標高の高い地域では10月に初雪が降り、氷点下になることもある

・問い合わせ/スイス政府観光局 http://www.myswitzerland.com/ja/home.html

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『旅行読売』2017年10月号。特集は「初めてでも大満足 あの名湯でひとり泊」と「元気な商店街」。

・旅行読売(Fujisan.co.jp)

http://www.fujisan.co.jp/product/2782/ap-norimono

【了】

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