「次世代の中央線特急」こう変わる! 新型「スーパーあずさ」E353系に試乗 その乗り心地は(写真48枚)

JR東日本の中央線特急が“新時代”に入ります。従来の中央線特急にない設備を多く持ち、ビジネス、行楽、インバウンドへ幅広く対応可能という新型特急車両E353系が登場。次世代の中央線特急はどうなるのか、試乗して確かめました。

コンセント、可動式枕… これまでなかった装備多数

次世代の中央線特急E353系、その「能力」を試乗で確認(1分46秒)。

 2017年12月23日(土・祝)、JR東日本の中央線特急は“新時代”に入ります。中央線経由・新宿~松本間で運行されている特急「スーパーあずさ」に、新型車両のE353系がデビューするのです。

 現在、中央線の特急「スーパーあずさ」に使用されている、1993(平成5)年12月23日デビューのE351系。そして2001(平成13)年12月1日にデビューし、中央線の特急「あずさ」で使用されているE257系。それら車両から、どう変わるのでしょうか。

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E353系の外観コンセプトは「伝統の継承、未来への躍動」。伝統色「あずさバイオレット」を身にまとう(2017年11月22日、恵 知仁撮影)。

 新型車両E353系は、全座席にコンセントを用意。従来の中央線特急にはなかったものです。また、座席の枕は普通車・グリーン車とも可動式になり、乗客はそれぞれ頭の位置に合わせてセットできます。これまで中央線特急の枕で可動式だったのは、E257系「あずさ」のグリーン車だけでした。

 空気清浄機とフルカラー車内案内装置、AED、デッキへの防犯カメラ設置も中央線特急で初。また荷棚に個別の空調吹出し口が設けられ、好みで調整できるようになっています(E257系「あずさ」は個別調整可能だが、E351系「スーパーあずさ」は不可)。

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「南アルプスと梓川のきよらかさ」がコンセプトのE353系普通車。
コンセントは前の座席の下部にある(一部座席を除く)。
客室内の荷物置き場。1、3、5、7,9、10、12号車にある。

 新型のE353系ではスーツケースが置ける荷物置き場も、中央線特急で初めて客室内に用意されました(E351系「スーパーあずさ」はデッキ、E257系「あずさ」はなし)。荷物の多いインバウンドにも対応できるとのこと。

 またE351系「スーパーあずさ」のテーブルは小さいものでしたが、E353系はノートパソコンが置けるサイズ。コンセントと合わせて、ビジネス需要でも満足してもらえる設備といいます。

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1件のコメント

  1. 枕があると厚みの分だけリクライニング角度を浅く感じるし、首が背もたれから離れてかえって疲れるから、個人的には首と背もたれの間に出来る隙間を塞ぐような感じの低反発の細い首枕(?)にしてくれた方が有難い。