タイヤチェーン、どう選ぶ? 金属製と樹脂製、それぞれのメリットとデメリットとは
タイヤチェーンには、金属製と樹脂製の2種類が主流です。効き目や価格のうえでは金属製が優れていますが、一部区間では使用できない場合も。両者にはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
金属チェーン使用禁止区間がある?
金属チェーンは、使用が禁止される区間もあります。そのひとつが、2017年11月4日(土)に開通したばかりの東北中央道「栗子トンネル」(福島市~山形県米沢市)です。全長8972mで東北最長、無料の道路トンネルとしては日本一という長大トンネルですが、ここを管理する国道交通省 福島河川国道事務所は、次のように話します。
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「トンネルは約9kmあり、乾いた路面をこれだけ長く走れば、金属チェーンはたいてい切れます。それが落下物となり、事故を誘発する恐れがありますので、トンネル前後のチェーン脱着所でいったん外しての走行をお願いしています」(福島河川国道事務所)
福島河川国道事務所によると、長大トンネルではこのようなお願いをしている区間がほかにもあるそうです(編集部注:全長約1万1000mの関越道 関越トンネルなど)。「トンネルでなくとも、また金属チェーンでなくとも、路面状況に応じて着脱してほしい」といいます。
オートバックスセブンは、「チェーンを装着して乾いた路面を走った場合の『切れにくさ』といった点は、樹脂タイプのほうがやや優れていますが、いずれにしても金属、樹脂とも乾いた路面での使用は推奨されていません。また、チェーンが正しく取り付けられていなかった場合も、切れやすいといえます」と話します。
タイヤチェーンを選ぶ際は、効き方や価格はもちろん、取り外しのしやすさも考慮すべきポイントといえるかもしれません。
【了】
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