F-15が目指したものとは 40年無敗のワケ、「面白味に欠ける」設計にアリ?

名実ともに最強をうたうにふさわしい戦闘機といえばF-15が挙げられるでしょうが、一方で面白味のない設計と見る向きもあります。しかしその「面白味のなさ」こそが、「最強」である理由のひとつでした。

40年空戦無敗の最強戦闘機が嫌われるワケ

「F-15は嫌いだ」

 筆者(関 賢太郎:航空軍事評論家)はある航空専門誌のF-15戦闘機特集を読み狼狽(ろうばい)しました。なんと冒頭からいきなり著者がF-15を嫌いだと宣言しているではありませんか。

180111 f15 01
航空自衛隊のF-15J(奥)と複座型のDJ。2018年1月現在、両者あわせて約200機が配備されている(画像:航空自衛隊)。

 筆者はF-15「イーグル」が好きです。そもそも戦闘機を好きになったきっかけがF-15でしたし、いまも変わらずF-15が一番好きだと自負しています。F-15は航空自衛隊の主力戦闘機であり、わりとなじみ深い機種ですから、F-15が嫌いだと書かれていた文章を読んだときの憤りを理解してくれる方もきっと少なくなかろうかと思います。

 なぜF-15が嫌いなんだろうかと記事を読み進めていくと、どうやらF-15が「完璧すぎる」「美しすぎる」「面白みに欠ける」ために嫌いだということが分かりました。そこが魅力的なのではと思わないでもありませんが、価値観の違いはともかくとして理由は納得がいきます。

 F-15が戦闘機として完璧すぎる面白みのない設計には理由があります。それは保守的な見地から「空中戦に勝利する」というただそれだけのために生まれた究極の機能美にほかなりません。

この記事の画像をもっと見る(4枚)

画像ギャラリー

  • Thumbnail 180111 f15 04
  • Thumbnail 180111 f15 01
  • Thumbnail 180111 f15 02
  • Thumbnail 180111 f15 03

関連記事

最新記事

コメント

7件のコメント

  1. 強すぎてファンから憎まれた現役時代の 北の湖 関みたいな話

  2. 空中戦以外の全てを捨て去ったはずが、余裕のありすぎるパワーと広すぎる主翼を生かして戦闘爆撃機となったのは、なんだか皮肉。ついでに、それだけの最強機でありながらフライ・バイ・ワイヤでないのも特徴(一部機体は除く)。ただ、最強なのは、ただでさえも激強なイスラエル空軍が使いこなしたからかもしれない。
    しかし、エンジン部品の問題がこれから尾を引いてくるかも。

  3. 小松基地で合ったF-15J同士のACM訓練中、サイドワインダーで撃墜されましたが何か?

    • ありましたありました。多分世界中のF-15にとっての黒歴史。

  4. F-15がその大馬力と高い搭載能力で戦闘爆撃機の派生型が開発されたのは、まぁ理解できるけど、F-15以上(?)に空中戦に拘り、「格闘戦以外を捨て去った」のがF-16だったはずが……今や何でもやるF-15以上の馬車馬(or小間使いor便利屋)と化してしまったのは皮肉というか何というか。

  5. F-15にしてもF-16系列機にしても今後を左右する問題が一つ。これは他のF-15がらみの記事で他の人も少しコメントていますが、よりにもよってエンジンの重要部品を作っていたアメリカのメーカーが、エンジン部品製作から撤退、唯一その部品をライセンス生産していた日本に供給を申し込んでいる、という現状。
    品質はアメリカ本国のお墨付きだが、供給は大丈夫なのか?国産機向けで済んでいた生産ラインで、諸外国向けF-15、F-16系統のエンジン部品の供給が本当に出来るのか?

  6. イーグルとファントムのプラモ作ってて気づいたが機首の垂れ下がり具合が似ていて、これがマクドネルの"血"だったのかと思った。
    それにしても、両機ともに箱にはボーイングの許諾が。
    分かっていても気分的には納得できないw