日産「プリメーラ」(初代) 20年来のオーナーに聞く、その実際のところとは?

長く乗ったオーナーの、本音の感想は…?

 改めて魅力をうかがってみると、「しっかりとした実用性、取り回しの良さ、高速巡航からスポーツドライビングまでこなせる乗り味でしょうか。意外と自動車業界の方に『良いクルマだったよね』と言われることが多いかな(笑)」とのこと。さらに、「当時BTCC(英国ツーリングカー選手権)やJTCC(日本ツーリングカー選手権)などのツーリングカーレースで活躍する姿に惹かれました」と、数多くのレースを撮影するフォトグラファーらしい答えが。

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初代「プリメーラ」は写真の4ドアセダン以外にも、海外では5ドアハッチバックがラインアップされていた(田村 弥撮影)。

 1993(平成5)年、ヨーロッパでは2000ccのエンジンを搭載した4ドアセダンによるレースがブームとなり、イギリスで行われたBTCCに、当時イギリスでも生産されていた初代「プリメーラ」が参戦していたのです。JTCCでも、「プリメーラ」「プリメーラ・カミノ」が代々に渡って、華々しい成績を納めました。

 決して派手ではないけれど、ちょっとハーフっぽい顔立ちで、成績がよくて運動もできる、というイメージの「プリメーラ」。そんな1台を、「幼馴染の親友のような存在」という田村さん、うらやましい限りです。最近、路上で見かけることは少なくなりましたが、セダン好きには特別な1台であることは変わりません。

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初代「プリメーラ Tm」のエクステリアとインパネまわり(画像:日産)。

 ちなみに、「実は昨年の春に、信号待ち停止中に大型トラックに追突されまして……。結構なダメージを負ってしまったので、これで長い付き合いも終わりかな、とも考えましたが、なんとか復活させました。修理とは言いながらも、ほぼレストアに近い作業を経て、キレイになって帰って来たのがうれしかったなあ」とのことで、田村さんと「プリメーラ」の付き合いは今後も続きそうです。

【了】

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コメント

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4件のコメント

  1. P10プリメーラ乗りの中堅自衛隊のお客さんが乗ってた。めちゃくちゃハンドリング、足回りが良くて、まだ空いていた常磐自動車道で、ベンツを追い掛け回し、抜き去ったって自慢してたな。

  2. SRエンジンは当時珍しいタイミングチェーンだったような?当時の床下エンジンのエスティマは整備性の観点からチェーンでしたが、アタシはこの型式前に当たる原形と言うか?トラッドサニーが好きでしたがね、このプリメーラも当時購入の候補でしたが小回り性能が実際に上級のローレルやセドグロより劣ることから諦めました。やはりFFにそこそこ大きなエンジンを積むと言う事は回転半径に影響する事は今の車でも変わらないようですね

  3. 901運動は何だったの?
    結局ブルーバードと共倒れしましたね!
    最後までユーザーを守らなかったのは無責任なことだな!
    これからは突飛したことをやらなければユーザーは戻らない。
    ユーザーはずっと前から期待しています。

    (*̑轟*̑) ニッサン

  4. 良い車なのは確かだけど…

    以下、あくまで個人の感想です。
    運転の荒いドライバーが多かった。
    バイクに乗っててあおられるのもしばしば。
    初代プリメーラ見たら逃げることにしてた。