スペースX新型ロケットどこが画期的? テスラ車載せ「ファルコン・ヘビー」打ち上げ

実業家イーロン・マスク氏が率いるスペースX社、その新型ロケット「ファルコン・ヘビー」が打ち上げに成功しました。従来のロケットとは異なる再利用システムの実験もほぼ成功といいます。どのような点が画期的なのでしょうか。

なぜエンジンをクラスター化?

 ところで、「ファルコン・ヘビー」には小さなロケットエンジンが合計27個もセットされていますが、なぜ、エンジンを大きくしてひとつにまとめないのでしょうか。

 これには当然理由があります。「ファルコン・ヘビー」のようなエンジン搭載方法を「エンジンのクラスター化」といい、「クラスター」とは細かくするという意味です。そうする理由は、スペースXがかねてから提唱している「再利用」を見据えた事情というのがしっくりくるでしょう。

 もちろん、エンジンのパワーを上げることも主要目的のひとつですが。大きなひとつのエンジンが損傷を受ければ、そのエンジンひとつを整備したり修理したりということになります。大きなエンジンなら脱着なども大変手間がかかりスペースも必要です。しかし、小さなエンジンの集合体であれば損傷を受けた部分だけを整備、交換すれば大丈夫です。大変効率的で、手間も少なくて済み、何より低コストで再利用が可能となります。

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「ファルコン・ヘビー」と、おもな宇宙ロケットの比較(画像:スペースX)。

 また、今回の打ち上げ成功が大きな話題となった理由のひとつが、米・テスラ社のクルマ「テスラ・ロードスター」の搭載です。筆者(加藤博人:フリーライター/ミニカー研究家)も早朝から中継動画を観ていましたが、宇宙空間に浮かんだ流麗なスタイルのオープンカーの運転席に宇宙服を着た人形、そしてその後ろに青い地球という映像は、初見なら誰もが「CG?」「コラ画像?」と思うでしょう。しかしこれは現実です。この記事の執筆時点で打ち上げからすでに10時間経っていますが、いまも地球から数千キロ離れた宇宙では、「テスラ・ロードスター」が軌道を回っています。これから何万年、何億年も永遠に……。

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コメント

1件のコメント

  1. ようするに、昔からの特撮物とかアニメとか小説とかでは定番で、なおかつ実際には試作機止まりだったテイルシッター型航空機、あるいは宇宙船(サンダーバード1号及び3号、他多数。)が現実になるかもしれない、か。しかしクラスター型衛星打ち上げロケット、原型は旧ソ連で計画されていた(30本以上のロケットの制御の問題で中止)というぞ。

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