道路だけの町「桑原町」のナゾ 京都のど真ん中 いったい何があった?

京都市の中心部に、地図上では全域が道路だけの「町」があります。なぜ都会の真ん中に道路しかない「町」が出現したのでしょうか。京都市歴史資料館に聞きました。

「町」の範囲は長さ数十mの道路、建物もなし

 過疎が進み住民のいなくなった町や村は珍しくない昨今ですが、京都市中京区という市街地のど真ん中にも、住民がひとりもいない「町」があります。それどころか、その「町」には建物もなく、道路しかありません。ゼンリン住宅地図で確認したところ、その区域は京都御所と京都地方裁判所に挟まれた数十mの長さの車道(丸太町通)と歩道の一部で、町の名前は「桑原町」とのこと。

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赤で示した部分が桑原町。全域が道路で建物はない(画像:国土地理院の空中写真を加工)。

 どういうことでしょうか。京都市歴史資料館に聞きました。

――桑原町の範囲にはなぜ、道路しかないのでしょうか?

 桑原町がどうしてそのようになったかを明らかにするのは難しいのですが、京都に道路しかない「町」が出現する理由は京都の歴史から説明がつきます。

――「道路しかない町」が出現する理由とは何でしょうか?

 平安京の時代、京都の道幅は現在よりずっと広かったのです。たとえば、京都御所の近くを南北に走る「千本通」は、平安の頃には道幅が85mもあったそうです(編集部注:現在の千本通は幅約25m)。当時の京都にはクルマがたくさん走るようなニーズがありませんので、やがてそれらの道にも家や田畑などが広がり、道幅が狭くなっていきました。

 

 ところが、道幅が狭くなりすぎると事故も起きやすくなり危険です。特に、明治以降はモータリゼーションが進み、道幅を広げる動きが強まっていきました。最も大きなインパクトが太平洋戦争期に行われた「建物疎開」で、空襲による火災の延焼を防ぐために建物の取り壊しや道路の拡幅が急速に進み、かつて町並みがあった場所にも道路が通されていきました。

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コメント

4件のコメント

  1. 面白い。住民登録は無理かもしれないが本籍地にはここを登録している人も居るんだろうか。

  2. 住居表示が実施されていない京都ならではだなあ

  3. 市内には「河川敷だけの町」「山だけの町」など、人家がない町がたくさんある。

    • 河川敷はともかく山は住もうと思えば住めるんだから比較としておかしいような

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