元「SLやまぐち号」12系客車、静岡へ 大井川鐵道がJR西日本から譲り受け

JR西日本の臨時列車「SLやまぐち号」に使用されていた12系客車が、大井川鐵道に譲渡されました。

2017年8月まで「SLやまぐち号」で使用

 大井川鐵道(静岡県島田市)は2018年2月26日(月)、JR西日本の臨時列車「SLやまぐち号」に使用されていた12系客車5両を、同社から譲り受けたと発表しました。

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12系客車を使用していたころの「SLやまぐち号」(2017年6月、草町義和撮影)。

 12系客車は、1969(昭和44)年から1978(昭和53)年まで約600両製造された国鉄の急行形座席客車です。冷房や自動ドアなどが備えられ、以降の国鉄客車の基本形になりました。

「SLやまぐち号」は、国鉄初のSL復活列車として1979(昭和54)年に山口線で運行を開始。1988(昭和63)年から2017年8月までは、今回譲渡された12系客車が改造されたうえで使用されていました。内装は、千頭寄りから大正風、明治風、昭和風、欧風(カーペット敷き)、展望車風(座席が革張り)と、車両ごとにバラエティに富んでいます。

 大井川鐵道によると、今回の車両譲渡は同社が40年以上にわたり取り組んでいる蒸気機関車(SL)の動態保存を今後も続けていくことを目的とし、JR西日本の協力を得て実現。12系客車の営業運転開始時期は未定ですが、現在、SL列車などに使用している旧型客車(1939~1954年製造)の負荷分散につながるといいます。なお、旧型客車の廃車予定はないものの、今後の整備状況によっては休車、廃車となる可能性はあるとのこと。

 大井川鐵道は「一級河川大井川に沿い日本有数の茶産地である『かわね路』を走る12系の実現を、鉄道ファンのみならずご期待ください」としています。

【了】

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コメント

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1件のコメント

  1. 他の掲示板でふざけ半分でコメントしたのだが、まさか本当にやるとは・・・。

    大鐵のSL列車の醍醐味は旧客を使っていることだ。これは非常に重要要素であり、出し惜しみ&特別乗車料金をとっても良いから動態保存に努めて欲しい。毎日走らせる必要はない。また乗りに行きますから、頑張れ大鐵。