木造駅や木製ベンチの古材を新たな駅施設に再活用 「おすそ分け」も企画 東急

東急電鉄が「駅古材活用プロジェクト」をスタート。既存の駅で使用してきた木材を、新たな駅施設でも再活用します。

旗の台駅、池上駅の「古材」を活用

 東急電鉄は2018年3月28日(水)、既存の駅に使われている木材を駅や沿線で活用する「駅古材活用プロジェクト」を実施すると発表しました。

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池上駅のホームに設置されている木製の長ベンチ(2017年9月、乗りものニュース編集部撮影)。

 池上線の旗の台駅改良工事「木になるプロジェクト」、池上駅開発計画と連動した取り組みです。築66年の旗の台駅は2019年春、築96年の池上駅は2020年の完成を目標に、多摩産材などを活用した駅改良・駅開発工事が進められています。

 このプロジェクトは、木造駅の記憶を未来に継承することや、工事に伴う環境負荷軽減(廃材処理時のCO2削減)を目的に、駅に使われてきた古材を新たな形で再活用します。

 古材は、両駅のホームのベンチや屋根などから約200立方メートルの量が発生する見込みです。直径30cm、長さ4mの丸太だと約555本に相当します。

 これら古材は、新たな駅施設に活用されるほか、6月にはウェブサイトで募集した30人程度に「おすそ分け」もされる予定です。また、古材活用にあたっては、「ReBuilding Center JAPAN(リビルディングセンタ―ジャパン)」(長野県諏訪市)協力のもと、古材活用ワークショップや活用方法のコンサルティングなども行われる計画です。

【了】

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