陸自「偵察オート」に見る「偵察」というお仕事 熊本地震でも活躍した地上のさきがけ

運用する偵察部隊とはどのようなところ?

 偵察オートは自走することはもちろん、ヘリコプターに乗せて一気に遠くまで運ぶことができたり、偵察用のゴムボートに乗せて川を渡り隠密に移動したりすることができるのです。不整地走行も得意で、少しくらいの段差であればジャンプしてクリアすることもできます。ほかにも、その機動性と紙とペンを駆使して、無線通信が使えない場所同士の連絡通信を確保する「伝令」も務めることができます。

 こうした機動性と利便性を兼ね揃えた偵察オートですが、どのような部隊が運用しているのでしょうか。

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輸送ヘリに積みこんで移動、展開できるのも偵察オートの大きな利点(矢作真弓撮影)。
整地ばかり走るとは限らないため、偵察部隊にとって飛んだり跳ねたりは当たりまえ(矢作真弓撮影)。
敵と遭遇した場合、バイクを盾に応戦することも(矢作真弓撮影)。

 偵察部隊は、戦車などを扱う「機甲科職種」の部隊です。部隊において戦車を使用することはありませんが、87式偵察警戒車や82式指揮通信車などの装甲車、そして偵察オートなどを運用して各種の情報を集めます。これらの偵察部隊は、師団や旅団といった大きな部隊の司令部と同じ場所に配置されていて、偵察部隊が得た情報は、すぐに師団長などに届けられます。師団長は偵察部隊から得た情報を参考にして、配下の部隊を指揮することになります。つまり、偵察部隊は師団長の「目」として非常に重要な役割を持っているのです。

 偵察オートに乗るには、大前提として陸上自衛官になる必要があります。そして機甲科職種の偵察部隊に配置されるのが一番の近道です。ここで自動二輪免許を持っていない場合は、部内の自動車訓練所や民間の自動車教習所に官費で通い、免許を取得する必要があります。そして、免許取得後に「m」という特技番号が付与されて、初めて偵察オートに乗ることができるのです。

 偵察部隊に所属している場合は、免許取得後に急斜面を登ったり、起伏の激しい不整地を走り抜けたりする訓練を受けますが、実は一般部隊でも偵察オートに乗れる場合があります。それは、全国に配置されている普通科連隊などの本部に配属された場合です。

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コメント

3件のコメント

  1. 一般車同士でエンジン音だけなら近接騒音dbそんなに変わらんぞ

  2. もしも日本で内戦が勃発したら陸自は戦車よりバイクを多く運用しそうだな

  3. 乗ってる連中も空挺章とレンジャー章を持ってる本物の猛者。
    あと、北海道の偵察部隊は威力偵察のために74式戦車を持っていた。