NEXCO西の子会社、米でなにしてる? 社長に聞く、技術1本でのし上がったお話

「イーグル」も出動間近

 メリットはまだまだあります。

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ブラジルとパラグアイ共同管理のイタイプダムは水力発電用に建設されたもので、中国の三峡ダム完成以前は世界最大の発電容量を誇った(画像:waldorf27/123RF)。

「数年ごとに同じ橋梁の点検を繰り返すことで、確実な撮影データが蓄積されるため、損傷の進展履歴が定量的にモニタリングでき、劣化の傾向を把握できるというメリットも大きいのです。さらに、コンクリート構造物なら水平展開ができるので、たとえばニューヨークではビル外壁の点検プロジェクトを受注しました」(松本社長)

 またブラジルとパラグアイの国境に位置する、水力発電用のイタイプダムにおいては、「コンクリートひび割れ点検システム」そのものを販売。「機器の操作方法や調査ノウハウを技術移転することで、ダム管理公社におけるコンクリートダムの点検を効率化しました」(松本社長)といいます。

 ほか、コンクリート構造物以外にも、NEXCO西日本が使用している「イーグル」という、アスファルト舗装路の平坦性やわだちなどを測定する路面性状調査車両での検査も、2018年から検討していくそうです。

【了】

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コメント

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2件のコメント

  1. 写真と写真の説明がずれています

    • ご指摘ありがとうございます。修正いたしました。