豪華寝台列車「四季島」の旅をつくる、140年前の英国人イザベラ・バード

JR東日本の豪華寝台列車「TRAIN SUITE 四季島」。その旅は、ただ豪華な列車で各地を巡るのではなく、「ストーリー」があるものにしたかったとのこと。そこで大きな役割を果たすのが140年前に初来日した英国人女性、イザベラ・バードです。

ただ、豪華な列車で巡るだけではなく

 JR東日本の豪華寝台列車「TRAIN SUITE 四季島(とらんすいーと しきしま)」の運行開始1周年を記念した「イザベラ・バード展」が、東京駅のレンガ駅舎内にある「東京ステーションギャラリー」で、2018年5月19日(土)より始まりました。

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「四季島」の車両デザインに合わせられた展示パネル(2018年5月、恵 知仁撮影)。

 イザベラ・バード(1831~1904)は、イギリス・ヨークシャー生まれの女性旅行家。140年前の1878(明治11)年に初来日し、日本人通訳とともに東京から日光、会津、新潟、山形、秋田、青森、そして北海道へ渡り函館、室蘭、平取と約3か月の旅をしました。

 JR東日本は、2017年5月1日より「四季島」を新規運行するにあたって、ただ豪華な列車で各地を巡るものにはしたくなかったそうです。つながっている、東日本と北海道の各地における文化や風俗、過去と現在。そうしたことを旅を通じて知れ、楽しめ、帰宅したのちも関連する書籍などでさらに学び、深めていける――。JR東日本は「四季島の旅」をそうした、「ストーリー」を感じられる豊かな旅にすることを考えたといいます。

 そうした「深遊探訪(しんゆうたんぽう)」がコンセプトの「四季島」。そこで大きな役割を果たすことになるのが、イザベラ・バードです。140年前の彼女の旅、そのルートは「四季島」と重なるところがあり、「四季島」の各客室に用意されている冊子では、最初にそのイザベラ・バードの旅について語られています。これによって、先述した「東日本と北海道の各地における文化や風俗、過去と現在」と「四季島」が結びつけられ、「四季島の旅」という物語が始まる、という形でしょうか。

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コメント

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1件のコメント

  1. なるほど、イザベラ・バードがコンセプトにあったとは知らなんだ
    まあツアー旅行ってイザベラ・バードの旅とは大きく違う気もするけど