陸自の白バイは「白バイ」にあらず? 隊の警察組織「警務隊」とその専用バイクとは
陸自の白バイがオンロード・モデルである理由
警務隊は、言うなれば「自衛隊のなかの警察」のため、1/2tトラック(三菱「パジェロ」ベースの車両)は白色塗装で赤色灯を装備し、一般車改造の覆面パトカーも配備されています。そしてオートバイも白く塗られており、要人警護や交通統制などが主たる使用目的です。そのため偵察オートと違って不整地運用がほとんどないことからオンロード・モデルが代々採用されており、警務隊の数少ない専用装備といえます。
ちなみに導入は警務隊が発足した1952(昭和27)年当時からすでに始まっているため、実は偵察オートよりも自衛隊での歴史は長いです。
オートバイは当初こそアメリカ製のハーレーダビッドソンや国産の様々なメーカーのものを種々雑多な形で運用していましたが、徐々に国産の新車で置きかえられていき、1960年代以降は偵察オートと同じく、ホンダ製が連続して採用されるようになりました。当初のホンダ製オートバイは250ccでしたが後に360ccなどに更新され、現在はCB400SFという400ccのものが用いられています。
また2000年代中頃からは長年続いたホンダ製オートバイに変わる形でヤマハ製のXJR400が初めて採用されましたが、新排ガス規制の影響によって同車は2008(平成20)年9月に生産終了となったため、現在調達可能な400ccネイキッド(カウルを装着しないタイプ)は前述のCB400SFのみとなっています。
この2車種は教習所の教習用としてもポピュラーなため、二輪免許をとる際に乗ったことのある方も多いのではないでしょうか。ちなみに筆者は両方とも乗ったことがあります。
後ろに憑かれた車がブレーキ掛けたり、原チャリが速度を落としてるのを見たことあるけど、チョット笑ったよ。