発売から100年以上 ロングセラー駅弁ベスト5! 鉄道文化の生き証人「百年駅弁」の世界

旅のスタイルが変わっていっても、100年以上にわたって愛され続けている「百年駅弁」から、おすすめ5品を厳選しました。

駅弁選びの参考に!

【本記事は、旅行読売出版社の協力を得て、『旅行読売』2018年7月号に掲載された特集「お得なきっぷであの空、海へ」の一部記事を再構成したものです】

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 ゴマをまぶした握り飯と沢庵(たくあん)を竹皮に包んだ「駅弁」が登場してから、140年を超える年月が過ぎた。駅弁は、日本独自の食文化の一つとして鉄道での旅には欠かすことのできないものとなり、今も旅人のお腹と心を満たしている。旅のスタイルが時代とともに変化していく中、世紀を越えて受け継がれ味を守っているロングセラー駅弁は、鉄道文化の貴重な生き証人と言える。

 100年以上にわたって販売されている駅弁を「百年駅弁」と呼ぶことがある。そんな「百年駅弁」の中から旅行読売編集部おすすめの5品を紹介しよう。

鯉弁当

 米沢駅が開業した1899(明治32)年から販売。米沢というと牛肉が有名だが、鯉は藩主だった上杉鷹山公によって養殖が奨励され、現在も祝いの席に欠かせない米沢の郷土食だ。この弁当は、鯉の甘露煮がメーンで、まさに郷土の食を味わえる。川魚独特の臭いもなく脂がのっている鯉の甘露煮は、味付けが濃くご飯がすすむ。2日前までに予約が必要なので注意。

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鯉弁当。

・米沢駅(山形県米沢市)、1300円
・松川弁当店:電話0238・29・0141

あなごめし弁当

 1901(明治34)年の創業当時から、山陽本線・宮島口駅で販売。地元の郷土料理としてあった「あなごどんぶり」の白飯を、アナゴのアラ出汁(だし)としょうゆで炊き込み、その上に特製のタレで焼いたアナゴを載せて駅弁として販売したところ、たちまち評判となった。発売以来変わらずに経木の折箱を使う。作りたてよりも味が馴染(なじ)む冷めはじめの頃が食べ時とか。人気弁当ゆえに、電話予約をおすすめする。

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あなごめし弁当。

・宮島口駅(広島県廿日市市)、1944円(レギュラーサイズ)
・あなごめし うえの:電話0829・56・0006

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コメント

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3件のコメント

  1. 列車の窓から直接買う弁当とプラの容器で飲む茶が格別だったけどな、峠の釜飯も機関車を脱着する間に買ってみたり
    廃止後も車で18の碓氷を上る手前で買って車で食べたけど味気無かったし

  2. 100年の歴史はないが、東京駅発で旅行に出るときはチキン弁当が欠かせない。

  3. 新横浜駅から新幹線に乗るときは、ついつい崎陽軒のお弁当を買ってしまいます?