雨の日の電車、なぜ遅れやすい? 運転に細心の注意、乗客の行動も影響

台風や土砂降りほどではなく普通の雨でも、鉄道はダイヤが乱れることがあります。運転に注意を要することもありますが、乗客側の影響も大きいというのが実情です。

雨天時の遅れ、実は乗客の「動き」が影響大

 しかし雨の日の遅れは運転操作によって生じるものではありません。もちろん影響はゼロとは言えませんし、強風や大雪で速度規制があれば所要時間が余計にかかることはありますが、通常の雨で列車が遅延するのは、実は乗客側の影響の方がはるかに大きいのが実情です。

 一番顕著なのは地上を走る路線で、駅のホームの一部にしか屋根が設置されていない場合です。乗客からすれば雨のなか、傘を差してホームで電車を待ちたくはないですから、乗降が屋根のある部分に集中します。このような駅が複数続くと屋根のある所に停車する車両が混雑し、その車両は通常よりも乗降に時間がかかってしまいます。近年では「遅延対策」として、ホーム屋根の延長に取り組んでいる鉄道会社もあるようです。

 また、一般的に雨の日の方が雨具など荷物は多くなります。乗客はぬれた傘や服と密着したくないため、他の乗客と距離を取ろうとして車内の奥まで詰めなくなります。普段は自転車やバイクで通勤・通学している人が、雨の日だけ電車を利用するケースもあり、その分、満員電車に不慣れな人が増えているとも考えられます。これらはすべて混雑を悪化させ、乗降時間が延びるように影響するため、雨の日の電車は遅れやすくなるというわけです。

 利用者としては、あえて屋根の無いところで傘を差して待っていれば、いつもより空いた車両に乗れるチャンスもあるかもしれません。今度の雨の日はそんなところにも注目しながら電車に乗ってみてはいかがでしょうか。

【了】

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