動き出した地下鉄新線 東京メトロ有楽町線「支線」のメリットは?

完成はいつごろ?

 実は、有楽町線の豊洲駅と半蔵門線の住吉駅では、支線の線路を敷くためのスペースがすでに完成しており、その分安く建設することができます。それでも事業費は約1492億円(江東区の調査)といわれており、これをどのように調達するかが一番の課題といえます。

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半蔵門線・住吉駅のホーム。左側には車両を留置するための線路があるが、本来は有楽町線の支線が入るスペースだ(2011年11月、草町義和撮影)。

 いまのところ、国と自治体が事業費の7割を負担する「地下高速鉄道整備事業費補助」の制度を使って、事業費の大半を調達する方法が有力視されています。ほかに「都市鉄道利便増進事業費補助」という補助制度の活用も想定されますが、こちらは国と自治体が3分の2(約67%)を補助することになっていますから、補助率は地下高速鉄道整備事業費補助より少し下がります。いずれにせよ、残りの約3割は借金することになるでしょう。

 また、支線の建設では江東区などが出資する第三セクターが施設を保有し、これを東京メトロに貸し付けて列車を運行する「上下分離方式」の導入が想定されています。東京メトロは線路使用料を第三セクターに払うことになると思われ、この使用料収入から建設費の借金を返していくことになるとみられます。

 有楽町線の支線は完成どころか着工のスケジュールも固まっておらず、開業時期は未定です。ただ、東京圏に多数ある新線構想のなかでは採算性や経済効果が高いとされており、交通政策審議会の新しい鉄道整備基本計画は、おおむね2030年ごろを「念頭」に置いて東京圏の鉄道のあり方をまとめたものですから、2030年代前半の完成を目指すことになるでしょう。早けれは10年後くらいには実現するかもしれません。

【了】

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コメント

9件のコメント

  1. 開業すれば東武スカイツリーライン沿線から急行利用で乗換無しか押上・住吉駅での上下移動無しの一回の乗換だけで済む上に東京湾への時間的距離がぐっと近くなる。現行だとメトロ⇔都営⇔メトロの上下・比較的長い距離の平行移動の乗換を強いられる上に運賃が割高になって泣きっ面に蜂状態だし、豊洲駅~錦糸町駅間の都営バスは渋滞と信号待ちの連続で時間が掛かって堪らない。「あれば住吉~豊洲間だけでなく湾岸地域も通勤圏内になるのに」とも思っています。東京メトロとしては「半蔵門線と都営大江戸線と有楽町線を乗り継げば往復出来るからOKでしょ」だろうけど利用者にとっては堪ったものじゃないです。開業後に様子を観て東西線との回送用の連絡線を新設すれば東陽町と新木場の車庫間の車両移動が楽になるとも思うんですけどどうなる事やら。新木場や東陽町の車庫での日比谷線・半蔵門線用車両の検査が可能になるなどで利便性が高いとも思うのですがどうなんでしょう。

  2. 早く開業して伊勢崎線を田園都市線から来る遅延の止める事をした方が良いね。
    後、東上線と伊勢崎線の50000系列共通化も必須だと思います。

  3. 江東区民にとっては南北を縦断する鉄道路線が一つできるだけでもかなり便利になる。

  4. メトロは直通が前提と言っていたので直通はするでしょう

  5. 豊洲からの支線なんて作ったら、豊洲〜新木場を減便させることになるでしょ?
    それに東西線の混雑緩和させたいなら、有楽町線を新木場から葛西方面へ延伸した方がいいんじゃないの?

  6. 支線は有楽町線に流すんじゃなくて、お台場方面に持ってきて欲しい…

  7. 残念ながら豊洲駅の2、3番線が埋め立てられてしまいましたね

  8. まあ一時的なものと言っておりますが

  9. 地下鉄有楽町線・副都心線で利用されてる7000系が来年秋に17000系が投入され、同時に7000系の置き換えが始まり、見かけるチャンスが少なくなる事が予想されるため、同系の特徴のバクダンドアの動画を撮るのは勿論、写真・動画撮影は今の内をおすすめします。