徹底解説! 東武鉄道のローカル列車用改造車「20400型」(写真84枚)

5ドア車も3ドアに改造へ

 20000系は8両編成でしたが、20400型はその半分の4両編成に。モーター無しの先頭車2両とモーター付きの中間車2両で構成されます。

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20400型は4タイプの導入が計画されている。写真は20420型(2018年7月、伊藤真悟撮影)。

 20400型の編成は4タイプ。4両全てが20070型からの改造車となる「20410型」、20000型の先頭車と20070型の中間車で構成される「20420型」、4両全てが20050型からの改造車となる「20430型」、そして20000型の先頭車と20050型の中間車で構成される「20440型」が計画されています。

 今回公開されたのは、20420型の21422編成。全ての車両が片側3ドアで、車体の構造に大きな変更はありません。ただし、栃木寄り2両目に搭載されているパンタグラフは改造前よりひとつ増えて2基とし、これにより冗長性を高めたといいます。

 なお、窓の下を流れる帯の色は、東武鬼怒川線で運行されているSL列車「大樹」のイメージカラーとなっている濃紺に変更。これに加えてドア付近などに黄色を配置して「コントラストを持たせた印象深いデザイン」(東武)になりました。ドアの横に黄色を入れることで、ドア位置の視認性も考慮したといいます。

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ドアは片側3か所。5ドアの車両も3ドアに改造される(2018年7月、伊藤真悟撮影)。
パンタグラフはふたつになった(2018年7月、伊藤真悟撮影)。
塗装はSL「大樹」をイメージした濃紺色に黄色を加えた(2018年7月、伊藤真悟撮影)。

 ちなみに、20400型に改造予定の車両のなかには片側5ドアの20050型も含まれています。東武は「5ドアの車両はドアをふたつ減らして3ドアに改造します。ドアを無くした部分にも座席を設けます」とし、3ドアに統一する計画を明らかにしています。

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