自転車の盗難対策は鍵かけに尽きる? 「施錠の義務化」広がる 盗む心理、盗まれる状況とは

「重大犯罪を水際で防ぐ」 施錠義務化で劇的効果も

 葛飾区では、今回の施錠義務化によって被害件数をどれほど減らすかといった数値目標はないそうですが、同区に先立ち2018年1月から施錠を義務化した隣の足立区では、大きな実績を上げているそうです。

「自転車盗の認知件数は、2017年1~6月に763件だったのが、2018年同期には37.9%減の466件となり、区内の犯罪認知件数のうち4割を占めていたのが3割になりました。足立区は2017年の犯罪認知件数が東京23区でワースト1位でしたが、これもワースト6位まで改善しています」(足立区交通対策課)

 足立区では施錠義務化にともない、商業施設などの定期巡回を強化。パトロール要員が無施錠の自転車に警告札をつけたり、持ち主に声を掛けたりしているほか、「愛錠(あいじょう)ロック」と称して無施錠の自転車にカギをかけ、商業施設から出てきた持ち主に本人確認のうえ開錠し、カギをプレゼントするといったことも行っているそうです。

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足立区における自転車の施錠義務化を告知するポスターのイメージ(画像:足立区)。

 このような自転車の施錠を全国で初めて義務化したのは滋賀県草津市で、2014年のこと。その前年にあたる2013年の自転車盗認知件数は約700件と県下最悪だったのが、年々減り、2017年には300件余りになったそうです。しかし、全体の犯罪認知件数が下がっていることもあり、率で見れば、自転車盗がいまだ4分の1を占めているといいます。

「自転車盗は万引きなどと同様に軽犯罪とされますが、こうした軽犯罪が総犯罪件数を底上げしているうえに、より重大な犯罪へとつながっていく恐れがあります。それを水際で防ぐ意味でも、自転車の鍵かけが重要です」(草津市危機管理課)

 草津市でも、係員が定期的に商業施設などを巡回し、鍵かけの声掛けを行うほか、施設ごとに無施錠自転車の数を数えているといいます。学生を中心に、商業施設で短時間その場を離れるときに、鍵をかけないケースが多いとのこと。市ではウェブサイトで、自転車盗難多発場所ワーストランキングを公開しています。

【了】

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コメント

1件のコメント

  1. 施錠の義務化しても盗まれるときは盗まれる。私はマンションの駐輪場にツーロックしていたマウンテンバイク盗まれました。