VRモードがスゴすぎる『エースコンバット7』 開発者が語る戦闘機の「体験」とは?(写真39枚)
「戦闘機体験」の大きなブレイクスルー
河野さんはまた、将来のエースコンバットとVRについて次のように語りました。
「『エースコンバット』において、『04』以降、ゲームの中心となるキャンペーン(ストーリーモード)は、ライバルの登場や演出やカットシーンなど、プレイヤー自身がエースパイロットとしてだんだん成長していくドラマを追体験する方向に進化して行きました。一方で(今回の)VRモードは、もっと原始的な『戦闘機を操ることが楽しい』『あなたはパイロットです』という『戦闘機体験』を提供します。根っこは同じですが伸びる方向が違うのです。VRモードで突然、第三者視点でのライバルとの会話を見させられると興ざめでしょう。では『エースコンバット』の未来はどこにあるのかと言われると、方向性は(いまお話した)ふたつともあります。どっちをつくるかは時代やお客さんの要望次第ですが、VRを期待しているお客様に『エースコンバット』をつくるならば、(ドラマ重視の)ナンバリングタイトルとは違った別の『エースコンバット』かなと思います」
1995(平成7)年にプレイステーション用ソフトとして発売された初代『エースコンバット』は、それまで家庭用ゲーム機ではできなかった3次元空間を自由に飛び回るドッグファイトを実現し戦闘機体験ゲームの新しい時代を開きました。二十余年の歳月を経た現在、VRによって「戦闘機体験」はひとつの大きなブレイクスルーを迎えたと言えるかもしれません。
『エースコンバット7 スカイズ・アンノウン』はPlayStation4/Xbox Oneにて2019年1月17日、PC(STEAM)にて同2月1日発売予定です。なお、上述の「VRモード」はPlayStation4の周辺機器PlayStationVR(別売)専用で、そのほかのVR機器には対応していません。
【了】
Writer: 関 賢太郎(航空軍事評論家)
1981年生まれ。航空軍事記者、写真家。航空専門誌などにて活躍中であると同時に世界の航空事情を取材し、自身のウェブサイト「MASDF」(http://www.masdf.com/)でその成果を発表している。著書に『JASDF F-2』など10冊以上。
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