「危ない交差点ランキング」最新版発表 10年で事故400件越えの「常連」も その傾向とは
ランキング「常連」の交差点にある特徴
「危ない交差点」にはどのような傾向があるのでしょうか。日本損害保険協会の委託を受け、建設コンサルタントの建設技術研究所(東京都中央区)が「全国交通事故多発交差点マップ」の過去データ分析をまとめています(2007~2014年のデータによる)。
それによると、事故多発交差点に交わる主道路(大きいほうの道路)は約8割が4車線以上、約7割が国道であり、交差点規模が大きくなる傾向があるとのこと。「道路規格が高い多車線道路どうし」「交通量が多い」「構造的に視界が阻害されたり沿道の出入りがあるなどで交通に乱れが生じやすい」といった特性があるとしています。このような事故多発交差点の事故類型は、「追突」「右折時」「左折時」の順に多く、この3つで約8割を占めるそうです。
「全国交通事故多発交差点マップ」には、何度もランクインしている「常連交差点」も多く存在します。たとえば2017年版で宮崎県ワーストの江平五差路交差点は、2009(平成21)年もそうでしたし、東京都ワーストの熊野町交差点は、これまで3度もワーストになっています。
そのような「常連交差点」のなかで歴代の人身事故件数が最も多いのは、岐阜市の薮田交差点です。2017年も年間10件で岐阜県ワースト、2010(平成22)年には年間72件も発生しており、10年間(ノミネートされなかった2015年を除く)の総件数は428件に及びます。
薮田交差点は幹線道路どうしが交差する四差路で、付近に県庁をはじめ大小の商業施設なども多数あり、恒常的に渋滞しているとされています。そこで最も多い事故は追突。前方車両をよく見ず、わき見や漫然とした運転などが原因だそうです。
建設技術研究所の分析によると、2014年までの8年間で「全国交通事故多発交差点マップ」に4回以上ノミネートされた「常連交差点」89か所の半数以上が、4車線以上の道路どうしが交わる交差点。「規模が大きい」「密集市街地にある」「信号交差点の多い区間にある」などの交差点が常連化しやすいそうです。一方で、交差点の形状としては一般的な「四枝」交差点が全体の約9割で、たとえば「江平五差路」のような接続道路数が多い交差点ほど常連化しやすいというわけではないとしています。
日本損害保険協会では、「各支部で地域における危ない交差点の特徴をまとめたチラシを作成するなどして、警察や自治体と連携して啓発活動を行っています」とのこと。「全国交通事故多発交差点マップ」のデータが各所に活かされているようです。
【了】
※一部修正しました(10月4日11時40分)
西町交差点の写真、違わない?
写真の交差点、一つ西側の阿波座1だと思う。
Googleマップ情報だけど。
ご指摘ありがとうございます。 訂正いたしました。
福岡市西区になってる
熊野町の交差点、254号下りの車線を変更したのがそもそも間違いだと思う
変更してから渋滞が酷くなった
神奈川県にも危ない交差点があるよ。
厚木文化会館、座間市東原、橋本五差路など。