変わる列車のドア周り、引き込まれ事故を激減させた対策とは ドアステッカーも進化

ドアを収納する戸袋に、手や荷物が引き込まれてしまう事故。注意をうながすステッカーがドアによく貼られていますが、抜本的な対策に乗り出した鉄道事業者もあります。

東急の物理的な対策とは?

 東急の車両では従来から、ドアのガラス部分にクマの絵とともに「ひらくドアにごちゅういください。」と書かれたステッカーが貼られていました。東急ではこれに加え、さらに「長いステッカー」を貼りつけたのです。

 この「長いステッカー」は、「滑りやすい素材」なのがポイント。ドアが開いたときに手や荷物が滑ることで、戸袋へドアだけが引き込まれるよう工夫しています。

 このほか東急は、混雑する一部の駅において、列車が到着したあと、「ドアが開きます」というアナウンスでひと呼吸おいてから、ドアを開けるようにしたとのこと。こうした対策により、2015年度に311件あったドア開閉時の戸袋への引き込まれ事故は、2016年度は150件、2017年度には100件まで減ったといいます。

 しかし、東急が2018年に導入した最新車両の2020系、6020系電車には、縦長のドアステッカーは貼りつけられていません。ドア全体に滑りやすい素材のパネルを使っているからだそうです。

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東急電鉄の一部車両には、ドアの戸袋付近に滑りやすい素材でできた縦長のステッカーが貼られている(2018年11月、乗りものニュース編集部撮影)。

 ドア戸袋部付近の縦長ステッカーは、東京メトロ銀座線の1000系電車や、JR南武線を走るE233系電車など、東急以外でも近年導入が増えています。また東急2020系、6020系電車を製造した総合車両製作所(横浜市金沢区)によると、滑りやすい素材のドアパネルは、東急以外の事業者向け車両でも採用されているそうです。

【了】

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