仕事場は山の上から海中まで、戦場にも降り立つ米軍のエリート兵「PJ」って知ってる?(写真12枚)

米軍の「PJ(パラジャンパー)」とは、空挺資格と医療資格などをあわせ持ち、山だろうが海だろうが、敵の攻撃が予想される地域だろうが救難に向かうという、過酷なお仕事に就く兵士たちのことを指します。日米共同訓練における彼らの様子を追いました。

PJは戦闘も辞さず

 ヘリが三沢基地に降りた際、筆者(菊池雅之:軍事フォトジャーナリスト)と同じく取材にあたっていた新聞記者が、PJが担架と共に小銃を携行していることに驚いていました。人の命を助けるレスキュー任務と、命をかけて戦うための道具が、頭のなかで結びつかなかったのでしょう。

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第71航空隊のUS-2はこの日、撤収するPJの移動手段として参加していた(2018年10月31日、菊池雅之撮影)。

 今回は平時ではなく、武力攻撃事態という状況での訓練です。となると、墜落した場所に敵がいる可能性は極めて高いのです。こうした戦場での捜索救難活動を「CSAR(Combat Search And Rescue)」と呼びます。ですから、この時PJは小銃(訓練用の模擬銃)を携行していましたが、これは、要救助者の命を敵の攻撃から守るものであったのです。

 敵は、戦闘機や艦艇で攻撃してくる可能性が高いです。そこで、仲間を守るため、戦闘機などを飛ばして空域の安全を確保します。この時も、米空軍のF-16や空自のF-15などが参加しました。また、同じころ米海軍のEA-18G「グラウラー」電子戦機も飛行しており、同じミッションを行っていた可能性があります。

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CSAR訓練にて。千歳救難隊のUH-60が到着し、待機していた米軍の救急車により救助者を基地内病院へ搬送。応急手当を施すまでが訓練(2018年10月31日、菊池雅之撮影)。

 PJは、高度な医療知識を持ち、それに加え、空挺降下や潜水、爆破といった技術も持つ優れた隊員です。さらに特殊な訓練を重ねた、戦闘能力の高い戦闘捜索救難員もいます。今回参加した隊員たちが所属する在日米空軍第31救難中隊は、第18航空団(司令部・嘉手納基地)に内包されています。

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