軍の人手不足どう対応? 変わりゆく「軍隊」という職場、女性の活用も

昨今、自衛隊が抱える課題のひとつは人手不足ですが、これは世界の主要国の軍隊に共通のものでもあります。軍艦内にある謎の「FEMALE HEADS」を通して眺めた、カナダ軍のリクルート事情とは。

そして「FEMALE HEADS」とは?

 家族へのケアの具体的な取り組みとして、カナダの2017年版国防方針では、社会福祉などに携わるソーシャルワーカーやコミュニティプログラムの紹介などを通じた精神面での支援や、さらに頻繁に任地が変更になる兵士の家族のために、そうした家族への支援を行う「軍人家族支援プログラム」への予算増額、またそうした家族が新たに生活する地域で必要となるサービスを探し、そこへ通うための助けとなるような専門知識の確立、そして移住の負担を軽減するための公共、民間機関の連携、などといった内容が挙げられています。

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カナダ軍は今後10年で、女性の比率を25%にまで引き上げるという(画像:カナダ軍)。

 自衛隊が日本から遠く離れた海外で活動することも、いまや珍しくなくなってきています。また、初の女性戦闘機パイロットが誕生するなど、自衛隊でも女性の活用が進みつつあります。カナダ軍によるこうした取り組みの研究は、今後の自衛隊にとって非常に重要な指針をもたらすことになるかもしれません。

 そして冒頭の「FEMALE HEADS」です。カナダ海軍艦艇内の、「女性の頭」の部屋。自衛隊もいずれ女性が増えれば、女性の、女性による、女性のためのなんらかの組織内組織が作られ、このように護衛艦内にも1室が設けられるようになるのでしょうか……と、そこまで想像して、近くにいた「カルガリー」の若い女性クルーにこの扉の先にはなにがあるのかと質問したところ、少し恥ずかしそうに微笑みながら、小さな声でボソリと答えてくれました。

「Bathroom(トイレ)」

 一般社団法人日本船主協会によると、かつての帆船時代、トイレは船の舳先(へさき)の部分、船首像の下あたりにあったといいます。帆船は船の進行方向が風下になることが多く、落下物は風の力で前方に飛ばされ、船体を汚すこともなく、汚れたとしても波が洗い流してくれるから、という理由だそうです。そうしたことから、英国海軍の艦艇における「HEADS(先頭)」は、すなわちトイレのことも意味する言葉になった、とのことです。その英国海軍の伝統を色濃く残すカナダ海軍もしかり、というわけでした。

【了】

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コメント

2件のコメント

  1. なーるほど、帆船時代だと風というものは船を追い越していく存在だったのか。動力船しか乗ったことのない人には丁寧に説明されないと気が付かない世界だな。

  2. HEADって海軍用語でトイレのことですよね。「FEMALE HEADS」って女性用トイレってことで、「緊急時および義務の履行を除き、FEMALE HEADSは男性と隔絶される」とは緊急時や有事以外では男性立ち入り禁止って事じゃないですかね。

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