軍艦フロムカナダ、艦内重要区画まで大公開 「カルガリー」艦長に聞くその目的、意義(写真20枚)
米海軍横須賀基地に寄港したカナダ海軍のフリゲート艦「カルガリー」と補給艦「アストリクス」が取材陣に公開されました。その目的や意義、自衛隊との今後の関係について解説します。
日米合同演習から瀬取り監視まで、4か月の長旅の途中に
2018年11月21日(水)、神奈川県にあるアメリカ海軍横須賀基地において、カナダ海軍のハリファックス級フリゲート「カルガリー」と、洋上で他の艦艇に燃料や物資などを提供する補給艦「アストリクス」の内部が取材陣に公開されました。
この2隻は、アジア太平洋の国々との親睦を深めることを目的とした、同地域への4か月間の展開の一環として今回、日本を訪れました。横須賀への停泊に先立って、2隻は10月末に西太平洋上で実施された日米共同演習「キーンソード」に参加したり、また2隻のうち「カルガリー」が、北朝鮮との違法な物資のやり取りである「瀬取り」に対する監視活動を東シナ海において実施したりしました。今後2隻は九州の佐世保へと移動したのちに、オーストラリア、ベトナム、韓国を訪問する予定です。
この4か月にもおよぶ長期の展開による影響から、艦の内部ではいつもとは異なる状況が生起しているようです。
「現在この『カルガリー』には約240名の乗員が乗船しています。通常ならば乗員の数は約220名ほどなのですが、今回は各国との共同訓練を実施することなどを鑑みて、通常より乗員の数が多いのです。(階級が高い)士官も現在35名ほど乗船していますが、これも通常より多い人数です」(「カルガリー」艦長ライアン・サルテル中佐)
陸上にある建物と比べれば決して広いとは言えない軍艦の中に、通常よりも多い数の乗員が乗り込むというのはそれだけでも大変なことだと思いますが、一方で、今回のような展開にはそれだけ人員が必要になるということもいえそうです。
コメント