太郎丸エンゼルランド、スクリーン…全国にあるユニークな「カタカナ駅」
山手線と京浜東北線の田町~品川間に設けられる新駅「高輪ゲートウェイ」。カタカナを含む駅名は両線で初なこともあってか、発表直後からさまざまな意見が飛び交っていますが、全国にはユニークな「カタカナ駅」が多数あります。
近隣の「カタカナ施設」にあわせて改称
JR東日本は2018年12月4日(火)、山手線と京浜東北線の田町~品川間で建設中の新駅(2020年春開業予定)について、名称を「高輪ゲートウェイ(Takanawa Gateway)」に決めたと発表しました。
カタカナを含む駅名は全国に多数あります。高輪ゲートウェイ駅の近くでも、りんかい線の「東京テレポート駅」「天王洲アイル駅」「品川シーサイド駅」、ゆりかもめの「テレコムセンター駅」「有明テニスの森駅」がカタカナを含みます(天王洲アイル駅は東京モノレールにもあり)。
カタカナは多くの場合、駅の近くにあるカタカナ名称の施設に由来しています。しかし、なかには現地の地名と合体させる、前後の字を省略するなどによって、インパクトのある字面になった駅名もあります。
えちぜん鉄道の三国芦原線にある「太郎丸エンゼルランド駅」(福井県坂井市)は、もともと周辺の地名にあわせて「太郎丸駅」を名乗っていましたが、1999(平成11)年、近隣に福井県児童科学館(愛称「エンゼルランドふくい」)がオープン。2017年に現在の駅名へ改称されました。
三国芦原線の電車が直通している福井鉄道には「ベル前駅」(福井市)があります。駅前のショッピングセンター「ショッピングシティベル」にあわせて1993(平成5)年に改称されたもの。もとの名前は「花堂南(はなんどうみなみ)駅」でした。ほかにも福井鉄道には「ハーモニーホール駅」や「サンドーム西駅」など、カタカナを含む駅があります。
近江鉄道の「スクリーン駅」(滋賀県彦根市)は2008(平成20)年に開業。近くに液晶ディスプレイの製造装置などを開発している大日本スクリーン製造(現在のSCREENホールディングス)の工場があります。同社が従業員の通勤用として駅の設置を近江鉄道に要望し、その費用も同社が負担しました。
そして忘れ去られるマキノ。(笑)