軍用機はルール無用? レーダー照射問題、韓国の反論動画が挙げる「国際条約」とは

「国際民間航空条約」で軍用機は対象外? 韓国側の主張

 今回の海自P-1および韓国艦艇に関する件でなぜこの「国際民間航空条約」が注目されたかというと、防衛省がP-1の飛行高度に関して「国際法を遵守した高度だった」と説明し、その具体的な内容として国際民間航空条約の第2附属書第4章にある「地水面から150m(500フィート)未満の高さで有視界飛行を行ってはならない」という規定を持ち出したことに関して、韓国側が「国際民間航空条約は民間機を対象としたもので、軍用機は対象外」と主張したためです。そのうえで、韓国側は「P-1が『クァンゲト・デワン』に高度150m、距離500mまで接近した」として、これを「威嚇的な低空飛行」と非難しています。

 実際に条約文を見てみると、たしかに同条約第3条には「この条約は、民間航空機のみに適用するものとし、国の航空機には適用しない」とされ、これに続く条文で「国の航空機」には軍用機が含まれると明記されています。つまり韓国側の主張どおり、国の航空機にあたる自衛隊機も、この条約は適用されないことになります。

 しかし、実際にはそう単純な話ではないようです。

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コメント

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6件のコメント

  1. アメリカにも喧嘩を売る愚民の国。

  2. アメリカ軍も自衛隊も民間航空条約を準用とのことですが、韓国軍はいかがでしょうか?
    ぜひ調査していただきたいです

    • その通り。日米より韓国自体の空軍機の場合を教えて欲しいな。

  3. 実際問題、軍用機はこの手の制限がないのはその通りだけど、それならもっと低空でもOKという話だろ。
    言うことに一貫性がないのでは?

  4. 同じ乗り物ニュースの 関 賢太郎(航空軍事評論家)の記事と併せて読むと、興味深い。。。
    >たとえば韓国海軍は、P-1哨戒機とほぼ同様の運用をしているP-3哨戒機を保有していますが、韓国メディア「月刊朝鮮」の記者が2013年7月10日にこのP-3へ搭乗取材した記事によると、「目視識別のために高度を100mまで下げた」「外国の艦艇監視のため高度60mで接近飛行する」とあり、韓国海軍の哨戒機部隊自身が外国の艦艇に対して、今回の事件におけるP-1よりもはるかに低い高度を飛んでいることが分かります。
    https://trafficnews.jp/post/82564

  5. 果たしてレーダー照射問題は何処へ向かうのか?