九州新幹線で本格復活? 「幻の貨物新幹線」中止後もあった新幹線の郵便、貨物輸送計画
国鉄も小型コンテナ輸送を計画したが…
一方、「レールゴーサービス」は東北・上越新幹線にも拡大。国鉄は1985(昭和60)年、「レールゴーサービス」を発展させるものといえる「新幹線物品輸送」を計画しました。この計画でも郵政省の提案と同様、既存の車両を改造して車内に小型コンテナを搭載できる車両の導入が考えられます。
しかし、当時の国鉄は分割民営化に向けて動き出しており、「国鉄改革関連法案との関連など諸般の事情から実現せず、幻の計画で終わった」(福原俊一「国鉄末期に構想された新幹線荷物・郵便輸送」〈JTBパブリッシング『幻の国鉄車両』〉)といいます。
その後も、貨物専用の新幹線を建設する大掛かりなプランから、旅客用の車両を貨物輸送に使う小規模なものまで、様々な構想が提案されていますが、いずれも小規模な実証実験を除き、新幹線での貨物輸送は実現していません。「レールゴーサービス」もインターネットの普及などで利用者が減り、2006(平成18)年には東海道・山陽新幹線でのサービスが終了。いまでは東北・上越新幹線でしか行われていません。
九州新幹線での構想が西日本新聞の報道通りに実現した場合、1両まるまる貨物専用となるため、客と貨物が同じ車両に乗るローカル線の貨客混載輸送より規模が大きなものになります。これが新幹線での本格的な貨物輸送のきっかけになるかどうか、今後の動きが注目されます。
【了】
新幹線やブルートレインも、20年位前から既に新聞や雑誌の類は積んでいた。
駅のコンビニの商品何かも、地下鉄の電車に積んで運んでる。
千葉県では両国旧ホームから発車する新聞列車や、旅客車両の一角を間仕切りして荷物スペースにする列車も結構有る。
京成には行商専用車両が早朝に設定されていた。
最近話題になった北越急行が例とされているが、銚子電鉄でもかなり前から濡れ煎餅とか運んでた。
運送会社と提携してするのは最近だろうが、割と小さい貨物の輸送は細々と続いていた。
空港連絡列車の類は大荷物を持った人に配慮出来ている様に、全ての路線でベビーカーや車椅子ばかり過剰優遇せずに、公平にキャリーバッグも同等に扱って欲しい。
博多~熊本~鹿児島とそれなりの人口を擁する鹿児島ルートですら空気輸送を憂慮して貨客混載を検討する状況となると長崎ルートは一段とどうするつもりなのでしょう。
繁忙期でも確実に混載出来るような仕組みを作らないと
パレット(所謂カーゴテナー)をプラットホームに移動させるためのエレベーターとその基部横に集積コーナーが必要でさらにその集積コーナーはトラックで横づけか尻づけできるプラットホーム式にしないといけないんだけど対応できるのかね?パワーゲート使うと積み下ろしに時間がかかるし転倒事故のリスクもある。
だいたい昔と違って高速道路の整備が進んだ今、需要はあるのか?
モーダルシフトに寄与するレベルにはないと思うんだけど。