「持ち運べる電動バイク」なぜ人気 変わる「原付」 非二輪ユーザー取り込み多様化

ヤマハが動いた!

 こうした公道走行可能な新しい電動の乗りものの台頭を、既存の大手メーカーも黙って見ているわけではありません。ヤマハは2019年1月、前出のグラフィットと資本業務提携を結び、同社へ1億円を出資しました。ヤマハのモーターサイクル事業本部として、国内ベンチャー企業へ出資するのは初めてだといいます。

「いまはベンチャー企業や他業種などからモビリティ(乗りもの)分野への進出が相次ぎ、大手と垣根はなくなっています。そうした変革のなか、長年培ってきたノウハウを共有しながら協業すべく、当社からグラフィットさんにお声がけしました」(ヤマハ)

 ヤマハとしては今後、既存スクーターの電動モデルを中心に展開しつつ、両社で「glafitバイク」の次期モデルを開発していくとのこと。またグラフィットは今回の資金調達によって経営基盤を強化し、株式上場を目指すとしています。

「『glafitバイク』の次期モデルも『二輪車に乗っていなかったユーザー』を取り込み、移動をラクにするためのツールとして位置づけることは変わりません」(グラフィット)

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「glafitバイク」。最高速度は約30km/h(画像:グラフィット)。

 原付(50cc以下)の販売台数は、2008(平成20)年に約29万6000台だったのが、2017年には約17万4000台まで落ち込んでいます。そうしたなか、既存の原付ユーザー以外から支持を得ているという小型電動バイク類に、今後さらに注目が集まるかもしれません。

 なお、記事中で紹介した乗りものを公道で走らせるには、自転車として使用する場合でも、原付登録、原付運転免許、自賠責保険への加入などが必要です。

【了】

※一部内容を修正しました(2月15日13時40分)。

【写真】リュックにすっぽり! 驚きの超小型電動バイク

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コメント

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2件のコメント

  1. >メーカーであるブレイズ(名古屋市西区)

    https://www.blaze-inc.co.jp/
    〒454-0971 名古屋市中川区富田町千音寺狭間4603

    名古屋市中川区、でないでしょうか?

    ※記事全体は、昨今の折畳み小型化電動バイクの各種が判り、良い情報と思いました。

    • ご指摘ありがとうございます。 訂正いたしました。