増える副駅名 「正式」ではない点がメリットに

京急電鉄が4駅の名称を変更し、同時に10駅で副駅名を設定するといいます。ほかの鉄道事業者でも副駅名の設定が相次いでいますが、「駅名変更」と「副駅名の設定」とでは、何が違うのでしょうか。

副駅名は「広告」として販売できる

 副駅名は駅名変更より手軽に追加、変更できます。その利点から、鉄道会社にとって新たなビジネスも生まれました。「副駅名称広告の販売」です。東武鉄道は2016年1月27日から副駅名広告の販売を開始。第1弾として、東上線の東武練馬駅(東京都練馬区)に「大東文化大学前」、高坂駅(埼玉県東松山市)に「大東文化大学東松山キャンパス前」、霞ヶ関駅(埼玉県川越市)に「東京国際大学前」の副駅名が誕生しました。

 副駅名広告は施設に広告主のブランドを追加する命名権(ネーミングライツ)のひとつといえます。「副駅名」と「副駅名広告」の違いは、京急電鉄が2019年1月25日に発表した駅名変更、副駅名採用に関する報道資料で明確に説明されています。

「『副駅名標』とは、公共性・公益性の高い施設や、名所旧跡等の認知度向上およびお客様の混乱を回避すること等を目的に、京急電鉄が駅看板の一部に無償で表記するもの。」

「『副駅名称広告』とは、駅看板の一部に地元の企業・学校・商業・行政施設・観光名所・病院など、当該施設の最寄り駅が分かりやすくなり、地元に親しまれる鉄道を目指すことを目的に京急電鉄が販売しているもの。」

 京急電鉄は2013(平成25)年から副駅名称広告を販売しており、梅屋敷駅(東京都大田区)に「東邦大学前」、穴守稲荷駅(同)に「ヤマトグループ羽田クロノゲート前」の副駅名広告が付けられました。京急電鉄の副駅名広告は、駅の利用者や広告価値によって5段階の料金が設定されており、1か月あたり30万円から60万円となっています。

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