駅名なぜ変更? ゆりかもめ、京急などが計画 影響は広範囲、時期に理由も

京急4駅はなぜ改称? いっそ「葉山ゲートウェイ」

 京急の駅名変更の目的を整理すると「沿線活性化の一助」「皆様に愛される」「お客様の不便の解消」です。

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「逗子・葉山」駅に改称が予定されている京急逗子線の新逗子駅(2014年1月、草町義和撮影)。

 駅名になっている「産業道路」は、実態として大型トラック、トレーラーなどで渋滞しています。排ガスを連想する人もいることでしょう。一方、「大師橋」は多摩川に架かる大きな斜張橋で、白い主塔が美しく、ライトアップも行われます。「皆様に愛される駅」にふさわしい名前として、イメージアップに貢献して沿線活性化につながります。

 花月園前駅は、花月園遊園地の最寄り駅として開業しました。しかし1946(昭和21)年に遊園地は閉園。1950(昭和25)年から2010(平成22)年までは花月園競輪場がありました。そのため、いまでもギャンブルのイメージが強い名前です。そこで付近の曹洞宗大本山の総持寺にあやかりたいところ。しかし大阪に、総持寺駅(阪急電鉄)とJR総持寺駅があります。また、花月園跡は都市再生機構などが宅地や公園を整備しているため、新駅名は「花月」を残し「花月総持寺」としたようです。

 仲木戸駅は、隣接するJRの東神奈川駅と名前が違い不便という理由で「京急東神奈川駅」になります。駅名がそろうと確かに分かりやすくなりますが、開業は京急の駅が3年先(1905年開業)で、仲木戸の由来はこのあたりに徳川将軍の神奈川御殿の門があったからだそうです。“後輩”のJR駅のほうが「仲木戸」に合わせてくれたら良いのに、と筆者(杉山淳一:鉄道ライター)は思いますがいかがでしょうか。

 新逗子駅は神奈川県葉山町の近くです。「逗子・葉山駅」とすることで「葉山も駅から近くて便利」という印象を与えます。これも地域活性化の一助となることでしょう。もっとも、葉山に住む筆者の友人は「駅がなく静かなイメージが葉山の良さ」などと話しており、近隣の人々とは、田町~品川間に開設されるJRの「高輪ゲートウェイ駅」にちなんで「いっそ『葉山ゲートウェイ』が良かった」という冗談も交わされているそうです。

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コメント

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3件のコメント

  1. ゲートウェイのことをバカにしたいだけだろ

  2. 駅名標イメージに副称がないですね。
    記事が長い割にそこには全く触れてないのも気になります。

  3. 葉山なにがしといった副駅名をつけると、これから先も葉山町には鉄道を通さないという意思表示と解釈されないか。