駅名なぜ変更? ゆりかもめ、京急などが計画 影響は広範囲、時期に理由も

駅舎の更新から1年後に駅名変更するワケ

 ところで、京急大師線の地下化は2019年3月です。しかし駅名変更は1年も先。準備に時間を要するとしても、長すぎるような気がします。産業道路駅は新しく地下に造られるため、駅名看板など掲示物も作り直すと思われます。それなら、地下化と同時に駅名を変更すれば手間が省けますし、費用も抑えられるように思います。一体なぜ、地下化と駅名変更は1年も差ができるのでしょうか。京急電鉄に聞きました。

「第一に、駅をご利用いただいているお客様に周知させていただくため、時間をかけたいということです。ほかには、IC乗車券などシステム変更のタイミングなども考慮しています」

 駅名の変更によって、まずは駅名の看板、プラットホーム上の時刻表など、駅の掲示物が交換されます。両隣の駅の「次の駅」の表示も変更です。路線図、運賃表など、路線や鉄道会社全体の掲示物も変わります。駅や車内放送の自動音声も新規録音が必要です。列車の終着駅であれば、車両の行先表示も変更です。駅名変更は鉄道会社全体に及びます。駅名変更の必要があるなら、そのすべての駅を一斉に変えたほうが時間と費用の節約になります。

 鉄道会社内部だけの問題ではありません。駅は地域の目印です。市販の地図、電子地図、カーナビなどの地図にも反映されます。さらに、駅前の商店では「○○駅前店」といった支店名を変更する必要があります。こちらも看板などの掛け替えが必要です。商店ではなくても、企業の最寄り駅であれば所在地の地図が変更されます。支店名も影響するかもしれません。駅名変更は鉄道会社だけの問題ではないのです。京急電鉄の言う「お客様へお知らせと周知」には、このような内容を含んでいます。

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コメント

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3件のコメント

  1. ゲートウェイのことをバカにしたいだけだろ

  2. 駅名標イメージに副称がないですね。
    記事が長い割にそこには全く触れてないのも気になります。

  3. 葉山なにがしといった副駅名をつけると、これから先も葉山町には鉄道を通さないという意思表示と解釈されないか。