南海電鉄「みさき公園」事業から撤退へ 来場者ピークの半分 南海70周年事業で開園

南海電鉄が創業70周年記念事業として開園し、動物園やイルカショー、「わくわく電車らんど」などが楽しめる「みさき公園」の事業から撤退すると発表。今後については、地元の大阪府岬町とも協議していくといいます。

今後は地元とも協議

 南海電鉄は2019年3月26日(火)、「みさき公園」事業から撤退すると発表しました。

 大阪府岬町の、南海本線みさき公園駅すぐにある「みさき公園」。1957(昭和32)年に南海電鉄創業70周年記念事業として開園して以来、動物園やイルカショーを核に、自然につつまれた総合遊園地として発展してきたものの、レジャーの多様化によって来場者数が減少しているとのこと。1989(平成元)年度に約72万人だった年間来場者数は、2017年度には約36万人と、ピークの半分になっていました。

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南海電鉄みさき公園駅。難波駅から特急で45分ほど(2012年4月、恵 知仁撮影)。

 新イルカ館「シャイニースタジアム」の建設や、鉄道体験施設「わくわく電車らんど」の新設などによって需要喚起をしてきたものの、来場者の減少に歯止めがかからず、抜本的な収支改善に至らなかったといいます。

 2017年度は入園者数36万3000人、営業収益が8億6200万円で、営業損益が3億2600万円の赤字。そうしたなか、南海電鉄としては「みさき公園」事業の継続が困難であると判断し、2020年3月31日をもって同事業から撤退することを決めたそうです。

 なお南海電鉄は、「みさき公園」事業から撤退するものの、同公園の今後については地元の岬町とも十分に協議していきたいとしています。

【了】

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