これも地産地消か エリア51ほど近く、世界中のUFOファン集う「エイリアンのお宿」とは

米ネバダ州レイチェルは、人口50人あまりの集落です。周囲は見渡す限りの荒野、小規模な牧畜が営まれている程度で特に産業も見られませんが、他方、世界中から人が集まる場所でもあります。そう、エリア51とUFO、そしてエイリアンです。

エリア51を有名にした「偵察機」と「噂話」

 U-2偵察機は1955(昭和30)年に初飛行した航空機です。アメリカ空軍と、一時期は台湾空軍も運用していたこの偵察機は、細い機体に長い主翼を持つ独特の形状で、高度約2万5000mという高高度を飛行します。1950年代の民間航空機はせいぜい6000mほどの高度を飛行していたそうなので、それと比較するとケタ違いの高さを飛んでいたといえます。

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UFO騒ぎの原因となったU-2偵察機(画像:アメリカ空軍)。

 そのU-2の飛行試験が行われていたのが、ここエリア51なのです。そのため、飛行するU-2を目撃した住民たちは、ただでさえ見慣れない機体を「未確認飛行体(UFO:Unidentified Flying Object)」としたことから、それまで様々な噂が飛び交っていたエリア51の、UFOとの関連を決定づけ、盛んに取りざたされるようになったといわれています。

 これに先立つ「ロズウェル事件」も有名です。これはU-2偵察機が飛び立つ前の1947(昭和22)年に、エリア51から約1000km東に離れた場所に「UFOが墜落」「宇宙人を回収」と騒ぎになった件ですが、この話には諸説あり、またアメリカ政府はこれを否定しています。しかし「墜落現場で回収されたUFOと宇宙人がエリア51に運び込まれた」という噂は大いに広まり、「エリア51」の名を広く一般に知らしめることになったのです。

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レイチェルの周囲はひたすら荒野。この山の向こう側にエリア51(武若雅哉撮影)。
近くの道路看板に見えるF-117は、エリア51で試験飛行していた(武若雅哉撮影)。
「エイリアン・リサーチセンター」を名乗るクリスタル・スプリングス近くの土産物店。(武若雅哉撮影)。

 こうして様々な噂が噂を呼んで、たちまち世界中のUFOファンを引き付ける場となったエリア51ですが、「リトル・エイリ・イン」は“UFOに一番近い宿”として、いまでも多くのUFOファンに愛されているのです。

【了】

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