旧「政府専用機」ボーイング747-400型機の2機、リサイクル会社が落札

旧政府専用機の競争入札が行われ、リサイクル会社のエコネコルが、2機を落札しました。機体はボーイング747-400型機で航空自衛隊が運用。平成時代に政府要人の輸送任務などにあたってきました。

リユース・リサイクルの研究を開始

 2019年3月に引退した旧政府専用機2機(ボーイング747-400型機)の競争入札が行われ、リサイクル会社のエコネコルが落札。5月15日(水)、同社と防衛省 航空自衛隊が売買契約を締結しました。

 今回、落札された旧政府専用機2機は1992(平成4)年に航空自衛隊の機体として登録され、1993(平成5)年から航空自衛隊が運用にあたってきました。天皇陛下や皇族方、政府要人らの輸送に加え、人道支援や在外邦人の輸送任務などを行っています。

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旧政府専用機ボーイング747-400型機(画像:エコネコル)。

 エコネコルによると、燃費の良い新機種の導入などで航空機の更新ペースが速まっており、退役機数が増えていること、資源リサイクルの必要性が高まっていることから、欧米を中心に航空機のリユース・リサイクルが注目を集めているとのこと。

 このような状況から、同社の親会社であるエンビプロ・ホールディングスは、今後増加が予想される航空機の解体やリサイクルを大型新規開拓事業と位置付けており、ボーイング主体の、航空機の解体やリユース・リサイクルを促進する団体「AFRA」(Aircraft Fleet Recycling Association)への加入手続きも進めているといいます。

 エコネコルの担当者によると、落札した旧政府専用機を具体的にどのように再利用していくのかは現時点では未定とのこと。しかしながら今回の落札をきっかけとして、技術、ノウハウ、市場の研究を開始したいとしています。

【了】

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1件のコメント

  1. >どのように再利用していくのか
    全バラシして部品や資源に還元一択。
    飛行時間短そうだからもう少し大空に居させたかったけどな。